盟友が最大の敵に。
今年3月に開幕を迎えるWBCまで約2ヶ月となった。韓国代表を除いては最終メンバーの発表に至っていないものの、ドミニカ共和国やベネズエラなど数多くのメジャーリーガーが出場を表明しており楽しみが多くなる大会となりそうだ。我が侍ジャパンも厳しい闘いを強いられそうだが、どこまで勝ち抜けることができるのか注目したい。
その一方で二次ラウンドで対戦する可能性が高い韓国代表に大きな壁が出現した。それは日本でもおなじみのリック・バンデンハーク(ソフトバンク)だ。
映像:サムソン時代のバンデンハーク
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=mBkv2cz2jas)
今ではホークスファンだけではなく、日本プロ野球のファンにとってはおなじみの投手となっているバンデンハーク。来日前は韓国・サムソンライオンズに所属していた。当時はチームの投手インストラクターを務めていた門倉健氏から指導を受けていた。 そのおかげもあってか2年間で20勝を挙げただけではなく、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルの獲得した。
来日後の活躍は多くのファンがご存知の通りだ。昨年は不本意の成績だったものの、日本での初登板から無傷の14連勝を飾って日本記録を塗り替えた。これまでアメリカ、韓国、日本と異国の地で投げてきた経験はダテではないことが証明された。次はWBCに出場して母国のために投手陣をけん引する。
一次ラウンドで韓国と対戦するオランダにバンデンハークの参加が決まったのだ。会場となるコチョクスカイドームではプレーした経験はないものの、韓国人選手の特徴を理解している彼の加入は脅威となる。 韓国代表は13年に開催された前回大会で0対5でオランダに敗れ一次ラウンドで姿を消した苦い経験がある。
韓国代表は初優勝を狙うにあたってオランダの存在を決して無視することはできない。二次ラウンドに進む前に必ずリベンジを果たさなければならない相手でもある。昨年、東京ドームで行われた侍ジャパンの強化試合ではイ・スンチョル打撃コーチがオランダ戦の視察に訪れ、選手情報を収集していた。自身も現地におり、彼の姿を確認することができた。
試合後には「特に打線は侮れない相手だ」と言っていた。ベストメンバーではないとはいえ、侍ジャパンを十分に苦しめた。もし、バンデンハークだけではなく、ディディ・グレゴリウス(ヤンキース)やケンリー・ジャンセン(ドジャース)、アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)など現役メジャーリーガー達が加わればまさに無敵の軍団となるのだ。
キム・インシク監督も「これまでのオランダとは選手構成も強さもまったく違う」と警戒している。ちなみに現在発表されている日程によると直接対決は3月7日だ。誰が先発するかは不明だが、オランダはバンデンハークの可能性が高い。相手情報を知っているからとはいえ、裏を返せば韓国人選手達も彼の投球術を知っているため五分五分の闘いになる。
果たして韓国代表は4年前のリベンジとなるか。ぜひ韓国での一次ラウンドも注目してほしい。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=020&aid=0003032695