日本球界経験者を受け入れ。
韓国球界の球団は?と聞かれて最初に思い浮かぶチームはどこだろうか。自身はイ・スンヨプを思い出すためサムソンライオンズと答えるだろう。15年までリーグ5連覇を達成していたが、昨年は一気に9位に沈む散々な年となってしまった。しかも今年はイ・スンヨプの現役最終年のため、このまま負けてはいられない。
巻き返しを狙うチームは13年WBCでも指揮を執ったリュ・ジュンイル監督を解任させて新監督を据えた。そして本日7日、 新たな助っ人獲得が発表された。それは日本にもいたザック・ぺトリック(元横浜DeNA)だ。
映像:勝利に貢献したぺトリック
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=nff-dvgT0Xo)
ぺトリックは身長191センチの長身を活かした投球を武器とする先発右腕だったが、横浜DeNAでは15試合の登板で3勝2敗 防御率5.51と期待に応えることはできなかった。しかし、初先発の昨年7月13日の中日戦では適時打を含む2安打を放って投打ともに活躍した。登板機会が少なかったとはいえ、放出したのは残念に思える。
今回、獲得を発表したサムソンが彼に注目したのは日本時代ではなく、 カージナルス3Aの成績だという。14年から2年間は52試合に登板して14勝13敗 防御率4.56の成績だった。これだけみれば特に目立ったことはなさそうだが、272回1/3を投げて四球は65個、奪三振は195個だったそうだ。これを9イニングに換算すると1試合ごとの四球の数は2個、奪三振は6.4個、被本塁打数はわずかに1本という安定感だ。
サムソンのスカウトも「パトリックは球は速くないが、制球力とカーブの精度がよい」と太鼓判を押していた。昨年は助っ人選手の低迷に泣かされたため、獲得には慎重な姿勢を見せていた。リスクを避けるため、今年からは「外国人選手情報コーディネーター」というスカウトとは別の役職を用意して再建を目指している。
また、チームはマウロ・ゴメス(元阪神)との契約も最終段階に入っていることを認めた。投手陣の能力が高い日本球界でプレーした経験があれば韓国でも活躍できるという踏んでいるのだろう。昨年はアーロム・バルディリスを獲得したが、本人の故障が重なって数字を残すことができなかった。それでもケガさえなければ今年もプレーしていたかもしれない。
今年のサムソンはさらに厳しい闘いを強いられる。プレミア12にも出場していた左腕エースのチャ・ウチャンがLGツインズへ、昨年、首位打者と打点のタイトルを獲得したチェ・ヒョンウがKIAタイガースに移籍したため実績のある選手が手薄となってしまった。このままぺトリックに続きゴメスも入団となれば彼らにかかる期待は相当大きなものとなるだろう。
日本球界を経験した2人にはぜひ新天地でも頑張ってほしい。当ブログでは彼らの活躍を追う予定だ。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=241&aid=0002629106