春の恒例行事。
日本の春季キャンプ開始まで気づけば1ヶ月を切っている。日本シリーズ終了から現在に至るまで選手の移籍の動向を気にしているうちに球春到来となる。ファンにとってこのオフは台湾でのウインターリーグやプエルトリコで奮闘した松坂大輔(ソフトバンク)の動向など数多くの話題に囲まれたのではないか。
日本ではあと少しで選手達が本格始動するが、台湾では統一ライオンズが去る8日から1番乗りでキャンプを始めている。あと1ヶ月もすれば少しずつ試合形式の実践練習も増えていくことだろう。温暖な気候のおかげで早期に調整ができる。
春季キャンプ期間中の台湾では韓国の二軍や中国プロチームも現地に赴いて練習を行っている。 チームの分布は各地に散らばっているものの比較的、南側の高雄に拠点を置いている場合が多い。自身は15年春に台湾に行き、トゥサンベアーズ二軍のキャンプを観に行ったことがある。その際、全く観客はおらず極秘に行われている様子だった。
2月下旬頃になると台湾球団と韓国球団が交流も兼ねて練習試合が行われる。それが今年も引き続き行われることになった。台湾側は統一・中信兄弟・台湾アマチュアが参加し、韓国側はトゥサン・KIA・ロッテジャイアンツの二軍が参加する。1週間で18試合を行うという。
Lamigoモンキーズが参加しないのは大人の事情もあるとは思うが、ある意味この取組みは1つのお試しでもある。それはどのくらい観客が入るかどうかだ。Lamigoは台湾球団の中で1番の観客動員数を誇る。また、チアリーダーの数も1番多いこともあって自然もファンは球場に集まっている。自身も昨年は何度か足を運んだが迫力が日本のものとは桁違いだった。
ただしまだキャンプ期間のため主力の出場はしない。その理由は福岡ヤクオフドームで開催される侍ジャパン強化試合のために一軍選手が遠征をするからだ。まだ出場選手は完全に決まってはいないが、台湾球界人気No.1の選手である彭政閔(ポン・ジェンミン/中信兄弟)がキャプテンとして来日することになっている。
つまり台湾残留組は高雄でどれだけのファンを球場に呼ぶことができるのか、野球の魅力をファンに発信するためのテストをすることになるのだ。ちなみに開催球場は澄清湖球場か立徳球場だ。