【夢実現】愛媛でプレーした陽建福。統一ライオンズに入団決定

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無事に目標達成。

1月も中旬に差し掛かろうとしている今、台湾プロ野球では春季キャンプが始まった。昨年、後期最下位に終わった統一ライオンズは監督を務めていた郭泰源が退団したことで新たなチームづくりを目指している。

まずするべきことは選手の補強。去年の前半戦は投手防御率の悪さに嘆いていたことから最初は投手陣を整備しなければならない。そこでチームは昨年、愛媛マンダリンパイレーツに所属していた陽建福(ヤン・チェンフー)の獲得を発表した。


 映像:愛媛で投げる陽建福
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=AMlQ_CZyxpY) 

去年5月、愛媛に入団した陽建福は19試合に登板して2勝2敗6セーブ 防御率2.53の成績を残していた。元々は義大ライノズ(現富邦)でプレーしていたが、球速も130キロ台と遅くなり戦力外となっていた中での入団だった。最終的には球速も147キロまで回復し、チームも独立リーグ日本一となったことで有意義なシーズンを過ごした。

全日程終了後には台湾プロ野球復帰を目指して自由契約となった。その後は張泰山(チャン・タイシャン)と共に中国で指導者研修を受講し、将来的な指導者転身を考えながらも移籍先を探している状態だった。 ちなみにこの期間中はWBC台湾代表の選手選考合宿にも参加している。

以前から富邦や統一が彼の獲得に乗り出して交渉をしていた。最後は古巣ではなく、新たなチームでのプレーを選んだ。その決断のきっかけは現在、台湾球界で通算最多勝利数129を誇る潘威倫(パン・ウェイルン)からの助言だったという。彼とは代表チームで共にプレーした仲間であり、仲が良いという。

その一方で古巣に戻る可能性もあった陽建福。獲得はできなかったが、富邦を率いる葉君璋(イエ・ジュンジャン)監督は次のように彼を祝福している。

「総合的に物事を考えて出した結論だ。プロスポーツ選手はそうあるべきで、これからの陽建福の活躍に期待していきたい」

シーズン中は強敵な投手として富邦の前に立ちふさがるが、WBCでは心強い味方として力を発揮してくれるはずだ。実際、彼は既に38歳であり現役生活もそう長くないだろう。以前は高津臣吾や正田樹とともに台湾シリーズ制覇も経験したこともあるが、戦力外という野球人生の岐路に立ったこともある。この経験をして球界に戻るのだから今季にかける思いは相当なものだろう。

新しく入団した統一では義大時代と同じ背番号46を背負うことになった。これで愛媛時代から台湾球界に戻ることを目標に投げてきた男の夢が叶った。後は13年以来優勝をしていないチームをけん引できるか、そのリーダーシップにも注目だ。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/848518

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