【決断】ファン・ジェギュンがメジャー移籍へ。現実より夢を選択

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いざ、挑戦へ。

春季キャンプの開始まであと少しとなり、球春到来が目前に迫っている。日本球界ではFA宣言した選手全員の去就が決まった。このオフはメジャーリーグ挑戦者がいないこともあって12月中旬以降はファンが驚くような目立った出来事はない。後はWBCの最終登録メンバーの決定を待つくらいだろう。

その一方で昨年は多くのメジャーリーガーを輩出した韓国球界。今年も1人の男が夢の大舞台に挑もうとしている。それがファン・ジェギュン(ロッテジャイアンツ)だ。

 
映像:自主トレを公開したファン・ジェギュン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=2P34BQt5orw) 

ファン・ジェジュンは29歳の三塁手でロッテジャイアンツの主砲を務める。 走攻守三拍子揃った選手として頭角を現し、09年のヒーローズ(現ネクセン)時代には打率.284 本塁打18 打点63 盗塁30を記録した。当時はカン・ジョンホ(現パイレーツ)と三遊間を組んでいた。15年のプレミア12ではベストナインに輝き、ポスティングでメジャー行きを目指したが夢は叶わなかった。

今季はこれまでイ・デホ(マリナーズ)が付けていた背番号10を背負ってチームをけん引。主に4番打者として打率.335 本塁打27 打点113 盗塁25の成績を残した。オフにはメジャー再挑戦のためにフロリダに行き、関係者に練習を公開してアピールをしていた。そして本日15日、所属するロッテジャイアンツに対してアメリカ行きの意志を伝えて退団することになった。

既に彼に関して興味を持っている球団はあった。ジャイアンツやドジャーズ、ブルワーズの3球団が新たな三塁手の獲得を目指しており、ファン・ジェギュンも候補に挙がっていた。しかし、マイナー契約になる可能性が高い。また、韓国球団からはロッテジャイアンツのほかにKTウィズからもラブコールがあったという。いくら昨年は成績を向上させたとはいえ、韓国のファンは彼の行動に疑問を抱いている場合も多いようだ。自身の友人も「韓国に残ったほうがよい」とキッパリと言っていた。

それでも本人が下したのは「メジャー挑戦」だった。前回はポスティングで失敗しているが、今回は海外FAを使っての移籍のために交渉する球団に制限はない。後はどれだけチームが彼の力を必要にしているかどうかだ。この決断に次のように話している。

「メジャー挑戦について知人に話したらほとんどの人に驚かれた。多くのことを悩んだが、夢を諦めることはできなかった。今回の決定を尊重してくれた球団には感謝したい」

まるでこれからメジャー移籍をする日本人選手と同じコメントだ。アメリカに行くと決めた以上はたとえマイナー契約でもそう簡単に戻ってきてほしくない。昨年、活躍した韓国人野手はイ・デホやキム・ヒョンス(オリオールズ)、カン・ジョンホの3人だろう。しかし、内野手に限定すると韓国で50発男のパク・ビョンホ(ツインズ)がマイナー落ち、カン・ジョンホはある程度の数字を残したが、オフに起こした飲酒運転の影響で評判が悪い。

果たしてファン・ジェギュンはこうして韓国人内野手の悪評をひっくり返すことができるのか。彼のプレーによって韓国人だけではなく、日本人も含めたアジア人野手の今後の評価にもつながる。 

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=241&aid=0002632203 

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