まずは最終メンバー発表から。
3月から開幕するWBCまで2ヶ月をきり、侍ジャパンのメンバーもほぼ固まった。メジャー組は青木宣親(アストロズ)のみで苦戦が予想されるが、前回は1人もいない状態で準決勝まで進出できたのだからそんなに心配はしていない。さすがに一次ラウンド敗退はしてほしくないが、せめてアメリカラウンドまでは行ってほしい。
メジャー組の出場に苦戦しているアジア勢。台湾は先日、王建民(ワン・チェンミン/元ロイヤルズ)も出場辞退となり、アメリカでプレーする選手は誰もいなくなってしまった。こちらはメンバーを32人まで絞って選考合宿を行っているが、理想のベストメンバーは組めないだろう。
チームを率いるのは郭泰源。15年プレミア12以来の代表監督となるが、この時と同じく投手陣の選出に苦戦していた。去る11月にはアメリカに赴いて王建民に出場を打診したり、来日もして陽岱鋼をはじめとした台湾人選手達と直接交渉していた。日本組はほぼ全員出場することになりそうでファンからすれば朗報となる。
侍ジャパンのメンバーがほぼ決まったところで台湾代表も選手を絞りこまなければならない。予定では23日に関係者が集まり、最終出場選手を決定するという。まずはメジャーリーグに2月6日までに提出することになっているメンバー決定書類を完成させなければならない。
台湾代表は2月になると大忙し。2月4日からオーストラリア合宿を行う予定でこれは32人で行くことになっている。日本組は各チームのキャンプで調整することになっているために合宿初日から全員で練習ができない。これが終わると台湾に戻ってキューバ代表との壮行試合、大会直前には韓国で練習試合とひたすら実践経験を積む。 これが台湾代表のスタイルなのだ。
しかし、未だにLamigoモンキーズはWBCに選手を派遣しないという態度を貫いている。これは台湾のプロアマ関係があまり良くないことが関係しており、この大会ではアマ側が実権を握っている。そのためプロが主導しなければLamigoの選手達は出場しないというのだ。郭泰源監督は「大会直前まで交渉を続ける」と話しているが難しいだろう。台湾では国際大会の結果次第で人気や野球人口に影響するという。本戦ではある程度のところまで勝ち抜かなければ今後の台湾球界の観客動員数にもかかわるだろう。
チームは韓国で一次ラウンドを迎え、韓国・オランダ・イスラエルと対戦する。その中でもイスラエルは15人のメジャー・マイナー経験者を参加させると表明しており、台風の目となると予想されている。また、オランダもリック・バンデンハーク(ソフトバンク)やウラディミール・バレンティン(ヤクルト)らも出場することから激戦となる。
果たして台湾代表は無事に一次ラウンドを突破し、東京ドーム行きを実現できるのか。まずは23日の会議の結果を待つことになる。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/853810