求む、長距離打者。
日韓の春季キャンプまであと少し。日本球団はほぼ宮崎や沖縄に集結するが、韓国チームの一軍のほとんどが一次キャンプとして海外に行く。それが終わると日本に来て練習試合をするといった具合だ。サムソンライオンズは一次キャンプとして30日からグアムに行く。
キャンプ開始まであと数日、今季に向けての戦力も固まりつつある中で緊急事態が起こった。新助っ人として入団が内定していたマウロ・ゴメス(元阪神)がメディカルチェックを拒否したことで交渉決裂となったという。昨年はリーグ9位に終わったことで長打力を打てる選手を探してゴメスに白羽の矢が立ったが、事がうまく進まなかった。
オフには首位打者と打点の二冠王となったチェ・ヒョンウがFAでKIAタイガースに移籍。一昨年までリーグ5連覇をしていた当時の打線で主軸を担った選手はほぼいなくなってしまった。 強かったとき、主に3番打者を務めていたヤマイコ・ナバーロ(元千葉ロッテ)を再獲得するのではないか、との噂もあったものの前回の退団の印象が悪いことから話はなくなった。
今回、ゴメスは既に一軍メンバーとして30日にグアムに行く予定だった。入団に合意したことで彼の家族も韓国入りしていたが、なぜかメディカルチェックを拒否。この意思表示を不審に思った球団はゴメスとの入団交渉を打ち切ったそうだ。検査を拒んだ理由は明かされていないが、身体のどこかが負傷しているかもしくは薬物をやっているのではないか。たとえそれが違ったとしても疑われてもおかしくはない。
こうして期待の長距離砲を失ったサムソンは新たに一塁を任せることができる助っ人選手を探すことになる。どうやら候補は何人かいるようで現在は調査中だという。グアムでの一次キャンプの間にゴメスに代わる選手を決めることが目標だという。
昨年はアーロム・バルディリス(元横浜DeNA)をチームに加えるも膝の故障が重なってシーズン途中での退団となってしまった。しかし、どの助っ人選手達よりも長く韓国にいたのは紛れもなくバルディリスだった。自身も7月に実際に彼のプレーを見ている。残念ながら不本意なシーズンとなった。
果たしてバルディリス以上の働きができる選手を獲得できるのだろうか。打力としてはナバーロが筆頭候補ではあるが、チームとしては健康で性格がよい人を探している。それは一体、誰なのか。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=410&aid=0000370557