【沈黙】昨年に野球復活を示唆した北朝鮮。現在は目立った出来事なし

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結局はやる気なし!?

日本プロ野球の球春到来まであと3日。日本ハムは一次キャンプ地となるアメリカ・アリゾナ州に移動したという。約10日間の期間限定となるが、その間は韓国チームと対戦するという。大谷翔平は登板しないが、必ず現地で注目されるだろう。

ちょうどこの時期は韓国や台湾でもキャンプの話題があり、他国でもリーグ開幕に向けて動いている。それでも最近、動向が気になっている国がある。それが北朝鮮だ。

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 写真:現在、公開されている北朝鮮を題材にした映画

北朝鮮のスポーツといえばサッカーを中心にバスケットボールやバレーボールが盛んだと聞く。ニュースでは金正恩第一書記を讃えるものや核実験の映像ばかりが流れてくるが、スポーツも行われている。その一方で野球はどうなのか。形上では国内に野球協会が存在しており、 競技自体の認識はされているようだ。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が発表している世界ランキングでは北朝鮮は73位。国際大会に出場していないため、獲得ポイントはない。ちなみに同様に0ポイントで並んでいる国は50ヶ国近くにもなるのだ。毎年発表される順位はポイントを獲得している国のみが登場するために他国の名前は記載されない。1位は日本、72位はネパールだ。

北朝鮮はWBSCのほかにアジア野球連盟にも加入しているものの、幽霊会員となっていてまったく動向がわからない状況が続いていた。しかし、昨年2月にアジア野球連盟が行った会議で北朝鮮が平壌で審判講習を開いてほしいという公文書を送っていた。結局は大反対を受けてこの願いが実現されることはなかった。

自身はその後の動きを韓国メディアを通じて追っていた。だが、目立った出来事はなし。社会主義国としてキューバと深い関わりがあり、野球を伝えたのは昨年11月に亡くなったフィデル・カストロ氏だったという話はとても有名だ。彼が亡くなったニュースは北朝鮮でも流れたと思うが野球についてはまったく言及されなかったようだ。

WBSCやアジア野球連盟からは脱退する意思はなさそうでこれからも在籍する予定の北朝鮮。去年2月の審判講習の件については韓国や台湾メディアは「20年の東京五輪のために野球を国策にするかもしれない」と言及していた。たとえ本当に野球をしていたとしても五輪出場は厳しいだろう。

こうなれば現地に行って調べたほうがよい。しかし、それには危険が伴い、自由に行動はできない。色々と調べると中国側から入国ができるそうだが、すべて監視がつくという。自身はこの週末に上の写真の映画を観たが、小学生に対して洗脳教育を行っている現状を知って恐怖を感じた。そもそもこの映画は野球とはまったく関係ないが、自由に練習できないだろう。野球場がある噂はあるが、果たして利用されているのか。

ベールに包まれている国、北朝鮮。本当に謎ばかりだ。

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