【続報】少しずつ成長するラオス野球。3回目の国際大会が終了

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日本も協力していた事実。

2017年は普段のリーグ戦だけではなく、3月のWBCや11月のアジアプロ野球チャンピオンシップがある。近年では侍ジャパンのおかげで海外チームと対戦する機会が増え、野球を見る視野が広がった。発展途上国の野球については現地で活動中の日本人指導者がコラムを執筆していることもあり、情報も得ることができる。

20年東京五輪、 今後の野球界のためには世界的な競技普及は必須となる。本当は日本が中心となり韓国や台湾を巻き込んで活動しなければならないが普及面に関しての具体的なことは未だにない。その一方で韓国では元プロ選手が慈善団体を設立し、野球普及に取り組んでいる。

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写真:韓国-ラオス野球大会
(出典:야구인 이만수 Hulk Foundation https://www.facebook.com/leemansoo22/?fref=ts) 

当ブログでは何度か紹介しているラオスで普及活動をしているイ・マンス氏だ。現役時代はサムソンライオンズに所属し、韓国球界初の三冠王に輝いた捕手だった。引退後はシカゴ・ホワイトソックスのコーチ、SKワイバーンズの監督を務めた経験もある。監督退任後はラオスでの野球を始めて、国内初のチーム「ラオJブラザーズ」をつくった。

その後は韓国とラオスを行き来して両国の野球発展に尽力してきた。去る1月にラオスで3回目となる国際野球大会を開催。出場国はタイやシンガポールなど東南アジアの国々が中心だ。日本とは一切関係ない大会だと思っていたが、なんと日本からも参加チームがあったという。

日本チームを率いたのは糸数敬作氏(元日本ハム)だ。この大会では選手としてもマウンドに立ったという。現役を引退した後は沖縄に戻ってダイビングショップを開業、その傍らでラオス野球を支援している。今回は関係者から募った野球道具を届けることも使命であり、無事にイ・マンス氏本人に手渡された様子も公開されていた。

1月20日から3日間にかけて行われたこの大会にはフランス出身の写真家や外国人観光客の姿が見受けられ、オーストラリア来た観光客は「ラオスで野球を見ることができるとは思わなかった」という。もちろんラオス現地ではまだまだ野球はマイナースポーツで認知度も低く、最近まで野球という言葉もなかったほどだ。普及活動を始めて約4年、現在では海外からチームを呼べるほどの野球大会に成長を遂げた。

3回目を迎えた野球大会は昨年に引き続き、ラオJブラザーズが優勝した。野球をするプレーヤーは増えたものの、まだ政府関係者の協力はあまり得られていないようでイ・マンス氏が政府関係者と野球協会を設立しようと奔走している。次の目標は協会をつくり、アジア野球連盟に加入することだろう。

どれだけ小さな大会であって現地で野球をしているという実績を残すことが重要だ。まったく行動しないよりはよいことだ。当ブログでは今後もラオス野球情報を発信する。

参考:ラオス野球支援プロジェクト
http://k39.ti-da.net/e9189261.html 

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