深刻問題。
侍ジャパンはWBCを前に台湾プロ野球選抜と壮行試合を行う。昨年3月に続いての対戦となるが今回はファンも楽しめるように日台でチアリーダー応援対決も用意されている。自身は前回の強化試合で台湾のファンに応援の自由を与えなかった侍ジャパンの対応に不満をもっていた。なぜなら侍ジャパンによる侍ジャパンのための試合になっていたからだ。しかし今年はチアリーダーを近くで観ることができる席があるとのことで安心している。
そんな新たな楽しみが増えた壮行試合はとても良いことだ。しかしその台湾球界では大問題が発生した。中信兄弟に入団した助っ人選手がわずか1日でクビになったというのだ。
映像:独立リーグで投げるシモン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=gvZITDUSW2E)
今回、問題となったのはカイル・シモンという25歳の先発右腕。彼に薬物乱用問題が浮上したことが原因だという。経歴をみるとオリオールズとフィリーズに在籍していたがメジャー登板はなく、最高で3Aまで昇格している。4年間のマイナー生活で14勝18セーブ 防御率3.55の成績を残した。
メジャー球団をクビになった後はアメリカ独立リーグの「アトランティックリーグ」でプレーした。昨年は25試合に登板して8勝、防御率2.77はリーグトップの数字だ。中信兄弟はこの実績を買って獲得したが、わずか1日で彼をクビとした。元々は2月14日に来台する予定も台湾の地を踏まぬまま去就未定となった。
シモンは15年1月にマイナーリーグの薬物検査で陽性反応を示して50試合の出場停止処分を受けた。その後は独立リーグで結果を残したが、台湾球界では「過去に薬物検査で問題があった選手や出場停止処分が解けていない選手をプレーさせない」と決めているために中信兄弟のユニフォームを着る機会はなくなった。過去に義大ライノズに入団したアントニオ・ヘルナンデスも薬物問題で退団となっている。
既に台湾球界では上記のような薬物に対する規定があるのにも関わらず前科がある選手と契約をした中信兄弟は多方面から問い詰められるだろう。シモンの代理人からは何も言葉がなく、チームに対して大迷惑をかけてしまった。
昨日6日に獲得を発表してわずか1日で契約解除。台湾のファンは彼の投球を見ることなく悪い意味で記憶に残る選手となった。球界関係者は1日中、頭を悩ませていただろう。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/862406