交流の架け橋。
日本プロ野球の春季キャンプが始まってからもう1週間以上が経過し、既に紅白戦を行うチームも出てきた。中にはWBCの壮行試合に出場する選手もいれば、オープン戦に向けて調整する選手もいる。
こうして野球シーズンが始まり連日のように練習が行われている。それはプロ野球だけではなく独立リーグも同じだ。
写真:巨人対台湾OB戦に出場した張泰山
毎年のように経営が厳しいと言われているリーグでも海外のスーパースターを入団させるようになり話題をつくっている。今年は高知にマニー・ラミレス、昨年は徳島に張泰山だ。
その張泰山はチームとの契約が満了となり選手としては退団したが来る3月に臨時コーチとして再来日することが決まった。
昨年は選手兼打撃コーチとして活躍し、選手の育成にも力を入れていた。台湾の友人の話ではチームの中で給料額が1番多かったという。本人としても指導者転身を目指していることもあって一石二鳥な環境だった。
先日発表された退団時のコメントでも「徳島が好き」と言っており、イベントにも積極的に参加して地元ファンとも交流を深めた。今では徳島のタクシーの運転手も張泰山のことを知っている。
昨年まで徳島の監督を務めていた中島輝士氏が今年から韓国球界に行ったことで新監督候補に挙げられていたものの、台湾球界の発展に尽力するために拒否している。
それでも臨時コーチとして戻ってくることになり本人は「また徳島に戻ることができて嬉しい。自分はまだ台湾のチームに入れてはいないが彼らの力になれたら」と話している。
たとえ所属先が決まらなくても張泰山は指導者としても勉強をしている。現在、台湾では韓国二軍チームがキャンプを行っており彼は練習視察をしている。今回の徳島行きもその一環だろう。
「独立リーグの選手達は自主トレ熱心だが、なかなか高いレベルの練習をしたり、環境に身を置くことができない。彼らが台湾で練習することも1つの手だ」
張泰山はより多くの日台交流を求めている。無所属でも常に日本の野球のことを気にかけてくれているようだ。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/863148