ラストシーズンの目標。
WBC開幕まであと2週間となり、侍ジャパンの強化合宿がそろそろ始まる。大谷翔平(日本ハム)がいないことでチーム成績を心配する声も聞くが、 逆に考えると彼抜きでどこまで世界と戦えるのか見ものだ。現在、ライバルである韓国や台湾は練習試合の実践を通じて選手達が調整をしており、日本の場合はソフトバンクやCPBL選抜などを相手に全5試合をこなして本番に臨む。
こうしてWBCへの準備が慌ただしい中で今年、2017年シーズンは韓国球界にとって1つの時代が終わろうとしている。なぜならイ・スンヨプ(サムソン)の現役最終年になるからだ。
イ・スンヨプは40歳という不惑の年を迎えたものの、まだまだその打力は健在だ。昨年は主に6番打者として活躍し、打率.303 本塁打27 打点118の成績を残した。今年もこの数字に近い記録を残すことができればまだまだ現役でいられると思うが、今季が2年契約の最終年であり本人も「引退する」と話している。
彼の所属するサムソンは現在、沖縄に来ている。先日は巨人と練習試合を行い9対0で快勝した。イ・スンヨプは出場しなかったが高橋由伸監督や阿部慎之介、長野久義などかつての球友と談笑する姿がみられた。果たして彼はいつ試合に出場するのか。韓国メディアによると2月25日に行われるハンファイーグルス戦からになるという。
WBCには出場しないため、このキャンプ期間が現役最後の日本での練習・プレーとなる。チーム練習では若手に混じって、特別待遇は受けていないようだ。むしろそれを本人が嫌っており、自らトスバッティングのトスをあげるなど精力的に動いている。こうして自らも調整を続けて来る試合に備えている。
既に韓国球界通算400号本塁打をはじめ、2000本安打を達成しているイ・スンヨプ。また通算打点1411は球界最高記録であり、彼が打点を挙げるたびにその数字が更新されていく。球界の「レジェンド」に君臨したが、まだまだ上のステージを目指しており今年は全144試合に出場することが目標だという。ちなみに昨年は142試合に出た。
理想は144試合に出場し、チームがポストシーズンに進出すること。そして韓国シリーズ制覇にある。昨年は9位という屈辱を味わった。今年はFAで左腕エースだったチャ・ウチャンがLGへ、打撃二冠に輝いたチェ・ヒョンウがKIAに移籍したことで更なる戦力低下を心配する声もあるものの、この逆境には負けられない。
たとえチーム成績がどうなろうともイ・スンヨプの引退セレモニーは行われるだろう。しかし、本人は「もしチームの雰囲気に影響するならやらなくてもいい」と話している。 彼は野球はあくまでも団体競技だという考えを貫いている。
プロ23年目を迎える最後の年。どのように現役を終えるのだろうか。日本でもプレーしていた選手の1人ということもあり応援していきたい。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=410&aid=0000374355