【17年WBC】韓国が壮行試合でキューバに2連勝

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本番に向け大きな力に。

WBC開幕まで約8日となり侍ジャパンは強化合宿を打ち上げた。合宿期間中にはソフトバンクと練習試合を行ったが0対2と敗れて本番に不安を残す結果となった。28日からは台湾プロ野球・CPBL選抜との壮行試合を控えている。たとえ負けても本番で勝てばよいのだから今の時点ではあまり結果は意識していない。

その侍ジャパンと初戦で対戦するキューバはこの2週間で台湾・韓国とそれぞれ2試合ずつこなしてきた。去る20日、21日に台中インターコンチネンタル球場で行われた台湾戦は1勝1敗で終えて、この週末は韓国・コチョクスカイドームに舞台を移した。その結果、キューバは2連敗と韓国の強力打線の前に敗れ去った。

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 写真:プレミア12で優勝した韓国代表

スコアは第1戦は6対1、第2戦は7対6だった。韓国代表は日本で巨人・横浜DeNAに負けたが本来の力を発揮し始めたのかアルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)擁する赤い軍団に勝利した。

第1戦では5番打者として出場したイ・デホ(ロッテジャイアンツ)では初回から適時打が飛び出し、そのまま決勝点となった(※KBOでは決勝打と書いてある)。他にもキム・テギュン(ハンファ)が二塁打、ソン・アソプ(ロッテジャイアンツ)に本塁打が飛び出すなど打線は2桁11安打を記録した。

その一方で投手陣は6回からイ・デウン(元千葉ロッテ)が登板。彼は現在、韓国プロ野球二軍リーグのみに参加できる「韓国警察野球団」に所属しており、軍隊に従事しながらプレーできる環境にいる。この試合では2回3安打1失点の成績を残した。その中でデスパイネとの元チームメイト対決が実現し、イ・デウンは彼に右安を許した。

翌日第2戦の韓国代表の先発はヤン・ヒョンジョン(KIA)だった。元々は横浜DeNAに入団する予定だったが家族会議の結果、国内残留を決めた投手だ。去る2月13日に始まった沖縄での代表合宿ではほぼ休みなしで参加していただけに体調が心配されていたが、問題なく調整を進めていたようだ。ちなみに試合は3回4安打2失点。まだ本来の力は出していない。

7回に韓国打線は一挙6得点で試合を決めたかに見えたがキューバが徐々に点を返して終わってみれば7対6の1点差でハラハラする試合内容だ。この日、輝いたのはソン・アソプで5打数4安打2打点と打線に希望を与える内容だった。メジャー移籍は失敗したが、さすが7年連続打率3割を記録する巧打者だ。

チームを率いるキム・インシク監督は試合を終えて次のように話している。

「ヤン・ヒョンジョンは制球に苦しんだ。特に打者への初球でストライクを入れることができずに相手に対して隙を見せてしまった。その一方で打者はソン・アソプが活躍したが、彼をレギュラーで固定するつもりはない。あくまでも競わせて試合当日に調子がよい選手をスタメンで起用する」

元々、チームとしてはキム・グァンヒョン(SK)が手術で出場辞退、チュ・シンス(レンジャーズ)は球団の意向、カン・ジョンホ(パイレーツ)は飲酒運転の影響と理想のメンバーを組むことができなかったものの、本番に向けて計画的に調整をしている。特に投手陣に不安の声が挙がっているが本番では常に2人の投手をブルペン待機させていつでも登板できるように準備をさせておくという。去るプレミア12では細かい継投で勝ってきたこともあり、今回も同様の作戦にするようだ。

今後の韓国は28日にオーストラリアとも壮行試合を行う。侍ジャパンのスコアラーが現地にいるようでこちらも対策を練っているところだ。本番までの間はどの国も情報戦であり、もうただの試合ではないのだ。我々ファンが楽しみにしているWBCまであと少しだ。

 
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=144&aid=0000478237 

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