まずは課題を1つクリア。
シーズンも後半戦に突入し日本球界もポストシーズンに向けてしのぎを削る。本日24日には杉浦稔大(ヤクルト)と屋宜照悟(日本ハム)のトレードが発表された。今年、両チームは「秋の野球」をすることは厳しい状況にあるものの、将来を見据えた選手獲得になりそうだ。
将来、といえばお隣の韓国でも国内野球の未来を見据えた人事が発表された。中日でも活躍した宣銅烈(ソン・ドンヨル)氏が韓国代表専任監督に就任することになったのだ。
(写真:投手を励ますソン・ドンヨル(背番号90))
去る3月のWBCではホスト国を務めるも2大会連続の一次ラウンド敗退を味わった韓国。チームを率いたのは国際大会での指揮経験豊富なキム・インシク監督。しかし、打線の不調が負けた要因の1つに挙げられるなど課題は山積みだった。以前から代表チームは監督はおろか、選手すらも毎回ほぼ同じメンバーであり早期の世代交代が必要な状態となっていた。
WBCでは結果を残すことはできなかったものの、15年のプレミア12では優勝を果たしている。印象深いのは日本との準決勝で0対3の劣勢から驚異の粘りで劇的な逆転勝ちを収めていた。大会終了後、キム監督は「今後の韓国代表は投手陣の整備と若い代表専任監督を選ぶべきだ」と話していた。
そして今回、選ばれたのはソン・ドンヨルだった。彼の現役時代の成績は今でも日韓両国で輝いており指導者に転身してからはサムソンライオンズで優勝、古巣のKIAタイガースも率いており経験を積んでいる。近年では代表チームの投手コーチを歴任して影で投手陣を支えていた。長年、左投手ばかりで弱いと言われているチームでもプレミア12では投手陣全体の防御率は8試合で2.00であり、ブルペンに限れば驚異の0.91と彼の手腕が発揮されていたと言えるだろう。
今回の任期は20年の東京五輪までとなり、初采配は今秋に行われるアジアチャンピオンシップからとなる。この大会は24歳以下の選手達が集まるもので将来的なアジア野球の発展を目指すものといえる。韓国メディアではこの3年間の結果によっては将来的に韓国プロ野球球団の監督に再び戻るのではないか、と予想している。サムソンやKIAの監督当時は契約が残っていたのにもかかわらず急に辞任をして周りを賑わせることもあった。また突如辞めるのではないかと心配だ。
まずは課題の1つだった代表専任監督が決まった韓国。また、我が侍ジャパンも稲葉篤紀新監督のもと新たに始動することになり、日韓両国で新たなスタートを切る。対戦する日が楽しみだ。
出典元:
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=079&aid=000299272