まずは参加国とも第一歩。
本日から8月が始まったことで日本とアメリカではトレード期限が終了した。日本球界では今年のトレードはわずかに4件のみでそのうち3件は日本ハムが関わる形になった。一方のメジャーでは期限直前にダルビッシュ有(レンジャーズ)がドジャース、青木宣親(アストロズ)がブルージェイズに移籍することが決まった。とても慌ただしい朝だった。
メジャーも気になるところではあるが当ブログのメインテーマはアジア野球。今年は一大イベントとして11月に「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の開催が待っている。参加するのは日本・韓国・台湾で最初はこの3チームでの船出となる。各チームはこの大会に向けて徐々に動きだしているところだ。
我が侍ジャパンは小久保裕紀前監督に代わって新たに稲葉篤紀氏が指揮官となった。これまでコーチとして指導者経験を積んではいるものの、監督業は未経験者だ。やはり2013年当時同様に今後を心配する声もあるようだが、結局は試合をしてみなけばわからない。
稲葉新監督の初陣となる韓国代表は侍ジャパンのように専任監督を据えた。初代監督は中日でも活躍したソン・ドンヨル氏になった。彼はWBCやプレミア12で投手コーチを務めていただけではなく、韓国球界ではサムソンライオンズとKIAタイガースの2球団で監督を務めていた経験を持つ。これまで70歳代を迎えたキム・インシク氏が長年率いていた代表チームも若返った。
残るは台湾代表。3月のWBCでは元西武の郭泰源氏が務めたが、大会終了後に体調を崩したこともあって監督交代は規定路線だ。台湾では代表専任監督を据える意見が多いが、なかなか決まらない。そのため現在は選定を行っているようで8月7日には今回のチャンピオンシップの指揮官が発表される予定だ。
その台湾で注目されるのは2月末に行われた侍ジャパンとの壮行試合で則本昂大(楽天)から本塁打を放った王柏融(Lamigo)だ。昨年は打率4割にシーズン200安打と入団からわずか3年でチームの顔となり、日本球界からも2月の試合以来、熱視線が注がれている状態だ。台湾でのシーズン開始後もパ・リーグTVをはじめとする日本メディアが何度も現地に足を運んでいるという。
今回開催されるチャンピオンシップはU24、もしくは入団3年目未満の選手が集まるために王柏融にも参加資格がある。日台で注目されるのは大谷翔平(日本ハム)との対決だ。以前、プレミア12のときには「日本代表の藤浪晋太郎(阪神)や大谷と戦ってみたい」と話していたことがある。そのときの願いは実現しなかったが、今年11月に改めて実現する可能性がある。
将来的なアジア球界の発展を目指して始まるアジアプロ野球チャンピオンシップ。若手に国際試合の経験をさせようとしている。こうして多くのファンが注目する国を越えた対決が見ることができるように各国の選手育成が急務となっているだろう。
この大会についてはまず台湾代表の監督決定を待ちたい。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/978685