おススメのドミニカン投手。
各国球界は後半戦に突入し、徐々に来季に向けての補強話がチラホラ出ている。昨日は阪神編成部が韓国に渡り新助っ人の調査をするという記事が出た。その目玉となるのは捕手のウィリン・ロサリオ(ハンファ)をはじめ、先発のライアン・フィアベント(KT)など優秀な選手達だ。
その中で今回はヘクター・ノエシ(KIA)を紹介したい。
映像:好投するノエシ
出典:You tube (https://www.youtube.com/watch?v=e0JMYuqRxto)
ノエシは16年にKIAタイガースに入団したドミニカ共和国出身の右腕で豊富なスタミナと140キロ後半の速球を武器とする。韓国球界初年度は31試合に登板して15勝5敗 防御率3.40の成績を残した。特筆すべきはいきなり200投球回越えの206回2/3を投げていたことだろうか。その原動力は与四球の少なさで与四球率は2.22だった。これは9回完投するとすれば1試合にどれほどの四球を出すか換算したもので、だいたい2個程度で収まる抜群の制球力を誇った。
韓国2年目となった今季はさらに進化をみせている。8月15日時点の成績は21試合に登板して15勝2敗 防御率3.33だ。現時点で昨年より10試合も登板数が少ない状態で既に同数の勝ち星を挙げたのだ。直近では7月11日のNCダイノス戦から6連勝中でエースのヤン・ヒョンジョンとともにチーム首位の原動力となっている。特に驚きなのはクオリティ・スタート(6回3自責点以下)の達成数でその数は17回を誇り、試合をつくれる選手としてその実力は証明済みだ。
果たして彼の球種は何なのか。彼は直球のほか、スライダー・カーブ・チェンジアップを投げる。特に投球割合をみると直球が45.8%、チェンジアップが24%で主にこの2球種で攻めるタイプだ。奪三振率をみると今季は140回2/3に対して106奪三振とその率は6.78で決して高くはない。つまり、投手のタイプとすれば打たせてとる「グラウンドボーラー」といえるだろう。これが長いイニングを投げることができる秘訣ではないだろうか。
ノエシは本日8月16日のNCダイノス戦に先発登板している。20時時点で4回3被安打1失点と好投している。今季、NCに対しては防御率2.19と相性がよく勝利の可能性が高い。もし、今回も勝つことができれば韓国球界でキャリアハイの16勝目を手にすることができる。これでますます日本球界からの注目度が高まるだろう。
今のところ、彼に注目している球団は巨人と阪神といわれているが、メジャー球団から一目置かれている。以前はマリナーズやホワイトソックスなど4球団に在籍していたノエシ。現在は古巣のマリナーズほか、カブスのスカウトが視察に訪れているという。果たして今オフ、ノエシのハートを射止めるのは日米韓のどの球団だろうか。今後の争奪戦に注目だ。
出典元:
http://www.kbreport.com/player/detail/1388#p2