【現役続行】張泰山の次なる活躍の場はオーストラリア

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現役を諦めないレジェンド。

明日の日本ハム戦は大谷翔平が今季初となる二刀流として出場するという情報があり、ヤンキースのキャッシュマンGMが視察するというビッグな出来事が控えている。しかし、大谷がどれだけよい結果を残しても昨年に決まった「新労使協定」により25歳以下の選手はマイナーからのスタートとなる。それでも本人はお金でメジャー行きを決める人物ではないため、問題はないだろう。まずは明日の試合で投打ともにアピールできるような活躍を期待したい。

一方で台湾に目を向けてみると球界のレジェンド選手の1人である張泰山(チャン・タイシャン)がオーストラリアリーグに参加することになり、大きな話題となっていた。


映像:張泰山のオーストラリア球界入りを伝えるニュース
出典:You tube (https://www.youtube.com/watch?v=U6DOSi8XqLo)

張泰山といえば昨年限りで引退した陳金鋒(チェン・ジンフォン)と並ぶ球界を代表する打者の1人だ。通算1863試合出場や2134安打、289本塁打など球界記録を持っており今でもその記録は破られてはいない。昨年は徳島インディゴソックスの一員として53試合に出場し打率.236 3本塁打 24打点の成績を残した。記録以上にその存在感がとても大きく昨年の四国リーグを盛り上げた重要な人物となった。

退団後は本人も熱望していた通り、台湾球界復帰を模索していたもののその夢は叶わず無所属のまま徳島の臨時コーチをはじめ、台湾で指導者としての修行を積んでいた。そして先日、オーストラリアリーグのアディレード・バイトから入団オファーがあり、張泰山をこれを快諾。11月から開始されるリーグ戦に参加することが決まった。

彼が所属するアディレート・バイトのネイサン・ディビソンGMは「張泰山はアジア球界のロックスターだ」と入団を歓迎しており、40歳の強打者の活躍を期待した。ディビソンGMが特に期待しているのは年を重ねても衰えることない打撃能力で「安打を打つ方法を忘れることなく常に向上している」と紹介しており「彼はフィールド上できっと成功してくれるだろう」と多くの実績を残してきたレジェンドをゴリ推ししている。

今回所属することになったオーストラリアリーグは全6球団で運営されており、アディレート・バイトは昨シーズンは2位という結果に終わっている。実際にリーグが始まると日本球界からも若手選手達が修行の場として各チームの一員として参加しており、あまり日本メディアは大きく取り上げることはないものの、身近になりつつある。また、過去には初のインド人マイナーリーガーとなったリンク・シンもこのリーグに参加したことがある。現地出身選手にとってはメジャーへ行くためのアピールの場、日本人選手は来季に向けての飛躍のきっかけづくりであり、リーグ全体が門戸を広くしていることもあって国際色豊かな場所となっている。

今回の張泰山の挑戦は現役にこだわる気持ちが先行してのものだろうか。アディレート・バイトとしてはリーグ戦を台湾で中継できるようにしたいとの希望をもっており、彼の活躍によって台湾のファンを獲得することができる。なんでも良いものは取り入れる傾向がある台湾は現地の野球雑誌「職業棒球」でオーストラリアリーグについて特集記事を組んだこともあり、その動向を気にしている人が多いのではないだろうか。

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写真:オーストラリア野球についての特集記事

メディアによってはオーストラリアリーグのことを「ウインターリーグ」と称するところもあるがれっきとしたガチのリーグ戦だ。張泰山にとっては台湾球界に戻るための最後のアピールチャンスとなることだろう。まずは通算300号本塁打達成を目指してほしいところ。プレーする場所は違うがイチロー(マーリンズ)も40歳を超えても第一線で打ち続けている。まだまだ野球人としての闘志は尽きることはないのだ。

出典元:http://sports.ettoday.net/news/998868

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