二世のプレッシャーを跳ねのけて。
9月となり各国リーグも終盤戦に突入した。どこもポストシーズン進出に向けてし烈な戦いが繰り広げられている。昨日9月5日はメジャーでJ.Dマルティネス(D・バックス)が4打席連続弾、日本ではデニス・サファテ(ソフトバンク)がリーグ新記録の47セーブと大きな記録が誕生する特別な日となった。
お隣の韓国でも同様に1つの記録が生まれた。それはリーグ新人最多安打記録でこの記録を達成したのは弱冠19歳の外野手、イ・ジョンフ(ネクセン)。 ドラフト1巡目で入団した大型ルーキーがその実力を存分に発揮している。
映像:新人最多安打を達成したイ・ジョンフ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=m48vf52D5ug)
名前だけをみると誰なのか分からない方もいるだろう。彼はドラフト1位という注目度はもちろんのこと別な意味でのネームバリューがある。それは中日でも活躍したイ・ジョンボムの息子なのだ。
イ・ジョンフは昨日のKTウィズ戦に「1番 中堅」で出場すると迎えた7回の第4打席で中安打を記録し、今季158安打を記録。この安打でリーグ新人最多記録安打を更新した。これまでは現在、LGツインズでコーチを務めているソ・ヨンビンが1994年に放った「157」が最高記録。この年、打率.318を記録して一塁手のベストナイン(現地ではゴールデングラブ賞)に選ばれている。ちなみに彼は2014年に中日の打撃コーチ補佐として来日経験がある。
新人の記録を23年ぶりに更新したイ・ジョンフは今季128試合に出場して打率.326 2本塁打 42打点の成績を残している。出塁率は驚異の.400で典型的な1番打者タイプといえるだろう。盗塁数も11でありその成功率は73.3%と合格点、新人王まっしぐらといえるのではないか。
この時期に彼のことを紹介する理由としては11月に東京ドームで開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップに出場する可能性が高いからだ。既に韓国では予備エントリー42人が発表されておりイ・ジョンフもそのメンバーに入っている。
シーズンの打撃をみていると左右どこにも打ち分けられる。左打者でありながら左翼へは38.8%、右翼へは37%とほぼ変わらない。コース別でみると内角高めに強く、打率は.467と高打率だ。逆に苦手なのは外角高めで打率.143となっている。以前、このブログで紹介した選手名鑑のようにメジャー同様にデータがとても多く数字を通じて選手のタイプを知ることができる。
成績をみていくと大物投手を得意としている。例を挙げると今や韓国球界のエースといわれるヤン・ヒョンジョン(KIA)に対しては13打数4安打 打率.308、イム・チャンヨン(同KIA)には1打数1安打、元メジャーリーガーのアレクシー・オガンド(ハンファ)は3打数2安打 打率.667と対戦こそ少ないが数字を残している。
まずは11月アジアプロ野球チャンピオンシップでイ・ジョンフが韓国代表のリードオフマンとして出場するかどうか、指揮を執るソン・ドンヨル監督の決定を待ちたい。初開催となる大会が少しでも盛り上がる話題になることを願う。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=001&aid=0009525087