【あの人はいま】元楽天のジェイク・ブリガム。韓国球界で2桁勝利目前

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活躍は環境次第か。

毎年、日本球界には多くの助っ人選手がやってくるが全員が活躍できる訳ではない。大多数は期待外れでわずか1年で退団してしまう場合が多い。それでも日本を離れた後、他国で復活している場合もある。昨年まで楽天に在籍したジェイク・ブリガムもその1人だ。

 
映像:韓国で力投するブリガム
(出典:You tube:https://www.youtube.com/watch?v=YCKx4pGl8is)

楽天時代のブリガムは外国人枠の関係もありなかなか出場機会に恵まれず一軍では11試合に登板して0勝3敗 防御率5.24に終わっていた。当時は制球に苦しみ、飛んだ打球が安打になりやすいという不運に見舞われていた。数字上でいえば与四球率は4.19で被安打率は.302と高い数字を記録している。残念ながら自らの首を絞めており不完全燃焼という印象だ。

日本では一苦労だった彼は今、韓国プロ野球のネクセンヒーローズに在籍している。ネクセンといえば前回のブログで紹介したイ・ジョンボム(元中日)の息子であるイ・ジョンフをはじめ、日本球界と関係ある選手でいえばアンディ・バンヘッケン(元西武)がいる。今季はシーズン5位とポストシーズン進出圏内ギリギリに位置する。

もうシーズンも既に勝負の9月。ブリガムは日本時代の悔しさを晴らすかのような活躍をみせており9月6日現在で19試合に登板し9勝4敗 防御率4.34の成績を残している。防御率が4点台なのは打高投低の韓国球界だからこそでありいわば、ご愛嬌だ。5月から一軍を登板を果たしており、7月19日のKIAタイガース戦から8月27日のロッテジャイアンツ戦まで8試合で5勝0敗を記録した。

そして本日9月7日のLGツインズ戦で先発し、6回2安打11奪三振と勝利投手の権利を得て降板した。しかし、試合はネクセンが初回に1点を先制して逃げ切りを狙ったものの、最終回に追いつかれブリガムの2桁勝利はならなかった。それでも韓国に来て初の1試合2桁奪三振を記録(これまでは8個)し、先発としてのシゴトをしっかりこなした。

なぜ韓国に来て成績がよくなったのか。日本で課題だった与四球率が劇的に改善されており、その数値は1.60とかなりよくなった。元々は打たせてとる投手のために奪三振は多くないからこそ、制球力が重要になってくる。それでも韓国での被本塁打率が1.29と悪化したのは仕方がない。ちなみに今季からロッテジャイアンツに復帰したイ・デホとの対戦成績は10打数4安打1打点 1被本塁打 打率.400となっている。

他の数値をみてみるとクオリティスタート(6回3自責点以下)は本日の試合を含めると20試合で12回と合格点だが、124回1/3で142被安打と打たれすぎている。そこは日本時代とあまり変わらないようだが、これがグラウンドボーラーの宿命というべきだろうか。どんなに安打を打たれても失点しなければいい訳で勝てばよいのだから。

こうして戦う場所は違えど日本球界経験者が投げ続けている。果たしてブリガムは次回登板で2桁勝利到達となるだろうか。彼の投球が楽しみだ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=109&aid=0003614215

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