念願成就は五輪と共に。
9月は各国リーグも終盤戦で優勝チームが決まる頃だろう。既にメジャーリーグでは一足早くナ・リーグ東地区をワシントン・ナショナルズが制した。日本でも広島東洋カープや福岡ソフトバンクホークスが頂点に立つ日も目前に迫っており「その時」がいつのになるのか楽しみでならない。
楽しみ、といえば海の向こうの台湾で本日9月12日に重大発表があった。それは2020年までに台湾プロ野球の新球団が誕生する可能性があることだ。
映像:球団増設について話す呉志揚会長
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=FKK2nzM0gog)
台湾プロ野球はLamigoモンキーズ、中信兄弟、統一ライオンズ、富邦ガーディアンズ(昨年までは義大ライノズ)の4球団で運営されており、近年はファンから球団増設を願う声が多々あった。これには上層部も乗り気でプロ野球に参入する企業を募る計画もしていたこともある。
そして本日行われた常任理事会において新球団誕生が決定すれば最速で2020年に一軍で活動できることが決まった。その前に段階を踏むことになり2018年からドラフト会議に参加して選手を集めることになる。その際には戦力均衡のために1番最初に指名権を得ることができ、これまでに1度も球団を持ったことがない企業の場合は拡張ドラフトも活用することができる。
こうした新規参入球団のステップアップ方式は韓国プロ野球でとられた方法そのままだ。韓国では近年、NCダイノスとKTウィズの2球団の参入させており10球団で運営されている。日本で楽天イーグルスが参入した際は即、一軍スタートだったが韓国では1年間、二軍リーグ参加させ力をつけるという方法をとっている。これを台湾プロ野球は参考にして球団を増やす準備を進めていくという。
台湾プロ野球をとりしきる呉志揚会長は「球団増設については既存の4球団の関係者達と何度も話し合いを重ねてきた。心配なのはチームによって戦力差ができてしまうことで理想は6球団でのリーグ運営だ。そのために私たちはファンに高品質のサービスを提供することを目指す」と決意を語った。
球団を増やす、といえ簡単にできることではない。これまで4球団が話し合ってきた内容としてはどこの国の球団増設事例を参考するかということだった。日本は楽天の登場以降は落ち着いている。韓国は前述の通りチームが増えたのが最近のために参考にしやすいのだという。台湾は国際交流に積極的なため、すぐに韓国球界関係者に連絡がとれるだろう。
11月にアジアプロ野球チャンピオンシップ(ACS)がある。つまりアジアプロリーグが集結する絶好の機会となるため今回の台湾プロ野球の球団増設の件に大きな進展があるかもしれない。試合の裏でアジア球界が大きく動く可能性があるのだ。
出典元:
https://sports.ettoday.net/news/1009561