【決断注目】阪神で背番号31を付けた林威助。現役引退か

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ついに来るべき時が来たのか。

9月に入りシーズンも終盤となった。日本ではソフトバンクホークスが2年ぶりにパ・リーグを、アメリカではクリープランド・インディアンスが2年連続でア・リーグ中地区を制覇した。これから他国でも優勝チームが決まっていく。そうすればポストシーズン、オフとあっという間に時間が過ぎる。

オフといえば毎年のように現役を引退する選手が出てくる。今年は既に安藤優也(阪神)をはじめ、飯山裕志(日本ハム)など一時代を築いた者達がユニフォームを脱ぐ。また、海の向こうの台湾でも阪神で活躍した林威助が今季限りで引退するのでは、という報道が出ている。

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写真:2016年の前期優勝決定戦でスタメン出場した林威助

今季、38歳を迎えた林威助は台湾球界4年目となったが、春先に肩の故障でいきなり戦線離脱となってしまった。その後はリハビリと若手の台頭によってなかなか一軍でプレーする機会がなく、前後期制の台湾球界において前期はわずか7試合で15打数2安打 打率.188の成績で終えた。

そして迎えた後期は未だに一軍出場はない。ケガは癒えているがやはり上での出番はない。ちなみに二軍の試合には出場しており、今季成績は30試合で打率.415 4本塁打 24打点と脅威の数字を残している。しかし、いくら下で結果を残しても…という気持ちになってしまう。ファンとしては一軍の主力として活躍してほしい気持ちがあるだろう。

今季から彼が所属する中信兄弟では首脳陣が刷新され、監督には過去にシアトル・マリナーズ3Aで打撃コーチを務め、昨年はメキシカンリーグのチームを率いていたコーリー・スナイダーが就いた。2016年は台湾シリーズに進出したがまさかの逆転負けでシリーズ制覇を逃したことで新チームに生まれ変わった。前期は30勝27敗3分の2位で折り返し、後期は逆に18勝28敗の最下位と苦しんでいる。

終盤戦でV字回復は厳しい。そのため今後のチームのことを考えて若手を積極起用していくことになる。となると林威助の出番はますますなくなっていくのだ。スナイダー監督は彼の状況について「自身が置かれている現状のことを含めてどうするべきなのかを考えることが重要だ」と話している。

スナイダー監督はこれに続けて「もちろん、一軍で起用する機会があるならばもちろん、彼を昇格させる。しかし、そうすれば誰かが二軍に行かなかければならない。現状、林威助の上での出番はほぼないと言ってもいいだろう」と話しており間接的な引退勧告ともとれる。

現時点ではまだ正式な引退発表はされはいないものの、既に現地では来年以降は中信兄弟の打撃コーチ就任するという報道がされている。監督の発言を考慮しても今後の現役続行は厳しいだろう。そうなると元虎戦士が1人、ユニフォームを脱ぐことになる。ちなみにアメリカでもライアン・ボーグルソンがサンフランシスコ・ジャイアンツの一員として引退することが発表されている。

これも野球選手の宿命というべきだろうか。阪神で栄光の背番号31を背負った男の決断はいかに。数日後には本人から今後についての発表があることだろう。

出典元:
https://sports.ettoday.net/news/1012886

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