【予想外】CPBLのオフィスを突撃訪問。ウインターリーグ情報入手

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今年はさらにパワーアップ予定。

台湾旅が終わり、日常生活に戻った。今回の旅ではわずか台湾プロ野球を1試合しか観ることができなかったが、その試合前には予定外だった大きな出来事が起こった。そこから今回の話は始まる。昨日21日、CPBLの公式Twitterで今年のウインターリーグの要項が発表された。昨年からNPBが東西2チームが出場して大いに大会を盛り上げた。今年からさらに社会人チームが加わる。

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写真:台北にあるCPBLのオフィス

この情報は台湾旅初日の9月19日にひょんなことから入手ができたものだ。上の写真にあるようにCPBLのオフィスに突撃訪問することになり、日本語を話すことができるスタッフの親切な対応によって確かな情報を得た。

実はここを訪れる前、自身はある問題を抱えていた。それは2017年の選手名鑑を持っていなかったこと。台湾の書店では毎月、台湾プロ野球の「職業棒球」とメジャーリーグの「美國棒球」の2冊の雑誌が発売される。しかし、日本同様に新刊が店頭に並べば基本的にバックナンバーは置かない。そのため台湾在住でない限りは友人に頼むか、郵送してもらうしかない。やはり試合を観るからには選手の情報を頭に入れておきたい、という思いもあり思いつきで向かったのはCPBLのオフィスだった。

その行動に出たのも前に観光として人生初めて台湾を訪れた際に友人に頼み、1度だけオフィスを訪ねたことがあった。場所は知っているため行ってみれば何かできるのではないか、という気持ちでだけで気温30度の猛暑の中を歩いていた。

そして入り口に着くと普通に玄関を開けてくれて「台湾プロ野球のグッズが欲しい」とお願いすると受付の人が日本語が話せるスタッフを呼んでくれた。訪問した目的を伝えると応接室に通され、選手名鑑を購入する手続きをしてくれたのだ。予定ではこれで球場に向かうはずのだったのだが、アジア野球の情報を伝える活動をしていることや野球のために台湾に来ていると伝えるとプチ取材が始まった。

主に尋ねたかったことは今年のウインターリーグのことだ。スタッフに話を聞く前までにこちらで得ていた情報としては11月25日から開幕すること、参加チームが日本2チームをはじめ、韓国と台湾、欧州とアメリカの連合チームであることだった。ちなみに一昨年から旋風を巻き起こしていたアマチュア台湾代表は、同時期に開催される社会人野球のリーグ「ポップコーンリーグ」に参加するために出場はしない。その代わり、今年から日本の社会人「JABA選抜」の参戦が決まっていた。

また、開催球場は台中インターコンチネンタル球場を中心に斗六球場、そして桃園国際球場の3ヶ所で熱戦が繰り広げられることになった。昨年は諸事情により桃園での試合はほぼできなかったが今年は正式に使用できるようになったという。

時間の関係もあり、試合日程や料金については聞くことができなかったが、例年通りならば平日の試合は無料で観戦でき、週末や上位決定戦の試合になると有料になるはずだ。昨年のウインターリーグでは吉田正尚(オリックス)が打率.556 6本塁打 29打点と三冠王に輝いたことで台湾現地のファンも大いに彼の打撃に注目していた。今季はケガもあり、不本意なシーズンだったが確実にこの台湾での武者修行は今後の力となる。これまでの1番の出世頭は山田哲人(ヤクルト)だろう。

対応してくれたスタッフが悩んでいたことが1つある。それはウインターリーグの前にアジアプロ野球チャンピオンシップ(ACS)があることだ。台湾側はこの大会に本腰を入れていることもあってウインターリーグについてはスポンサー問題も含めて数多くの課題を後回しにしている。確かにACSで台湾の選手が活躍すれば注目度が高まり、日本をはじめ海外から多くのファンが球場に足を運ぶことになる。そのための賭けでもあるのだろう。

自身も一昨年のウインターリーグを観戦したが、CPBL選抜の試合だというのにファンが少なかった。たとえ出場選手が若手ばかりだといえ、国際試合への興味の薄さに驚愕したものだ。それでも日本が出る試合ともなれば台湾のファンは現地でNPBの試合を放送していることもあってみたい選手が多い。昨年の場合はオコエ瑠偉(楽天)が注目の的でよく現地メディアの取材を受けていた。はっきり言えば自前の選手よりも海外選手のほうが球場にファンを呼べる状況になっているのだ。

台湾の友人に聞くと「ファンは台湾プロ野球ではなく、トップの代表チームが好き」という言葉をよく耳にする。そのためにウインターリーグへの興味がなく感じてしまうのは致し方ないことだという。選手にとっては武者修行の大事な時期ではあるが、ファンあっての野球だ。1人でも多くの人を球場に呼びたい。

今回、日本からは3チームも参加することになった。これは大きなチャンス、旅行ツアーを組んで日本チームを応援しようではないか。夜になると少し寒くはなるが、日中は暖かく絶好の野球日和になることが多い。日本のプロアマだけではなく、無料で他国のチームを観ることもできる。こんな素晴らしいリーグ戦はないだろう。日本からも近い、ぜひとも台湾に足を運んでみてはいかがだろうか。

また最新情報が出た際にはお伝えする。

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