【ACS】出場する韓国代表選手発表。選手紹介:投手編

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ソン・ドンヨル号の発進準備。

現在の韓国球界ではポストシーズンが開催中であり、ロッテジャイアンツ対NCダイノスによる準プレーオフが行われている。NC はトレイ・ヒルマン監督率いるSKワイバーンズとのワイルドカードを勝ち抜いて次のステージに駒を進めた。ここまで2戦を終えて1勝1敗と対戦成績はタイの状態だ。

そしてその裏では11月に行われるアジアプロ野球チャンピオンシップ(ACS)に向けての準備が行われている。本日10月10日、大会に出場する25人の選手が発表された。そこで投手、野手の2回に分けて簡単に選手を紹介していく。今回は投手編だ。


映像:ロッテジャイアンツの有望選手 パク・セウン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=CUWjtiWwKH4)

【右腕】
□キム・ユンドン(KIA/24歳)
今季、チームのリリーフ投手として今季キャリアハイの65試合に登板すると6ホールド11セーブを挙げた。平均球速は145キロほどでスライダーで三振を狙いに行く。しかし、与四球率が5.27と制球に苦しむ場面が多い。変化球はスライダーとフォーク、カーブ、チェンジアップだ。
今季成績:65試合 7勝4敗11セーブ 6ホールド 防御率4.59

□キム・ミョンシン(トゥサン/23歳)
今季の新人選手の1人で主に中継ぎとして選手経験を積んだ。制球の良さが武器で与四球率は2.38だった。彼は打たせてとるタイプで直球のほかにフォークとスライダーで打者のタイミングを外す。直球の平均球速は139キロで全体的にスピードが遅いためにこれを逆手にとって緩急で勝負する投手ともいえる。
今季成績:39試合 3勝1敗 5ホールド 防御率4.37

□イ・ミンホ(NC/24歳)
プロ5年目の右腕は先発と中継ぎの両方こなせるスイングマン。昨年は45試合のうち21試合に先発していたが、今季は主に中継ぎで60試合のうち先発はわずかに3試合のみだった。武器は140キロ後半の直球とフォークで三振を狙いにいくタイプだ。持ち球はこの2球種のほかスライダーのみと数が少ないために打者としては狙い球を絞りやすいだろう。奪三振率は8.73とまずまずの成績。
今季成績:60試合 5勝1敗3セーブ 6ホールド 防御率4.06

□チャン・ヒョンシク(NC/22歳)
主に先発投手の一角として今季はキャリアハイの9勝を挙げた。球種は6種類と数は豊富だが組み立ては直球とスライダーがほとんど。平均球速をみると直球は145キロで奪三振率も8.04と合格点。球種は2球種のほか、フォーク、ツーシーム、チェンジアップ、カーブだ。
今季成績:31試合 9勝9敗  防御率5.29

□パク・セウン(ロッテ/22歳)
今回の投手陣のエースといってもよい投手。今季は先発ローテーションに定着して初の2桁12勝を挙げた。過去には春季キャンプでアメリカで日本ハムとの練習試合に先発したこともある。28試合で17回のクオリティスタート(6回3自責点以下)と長いイニングも投げることができ、打たせてとる投球が得意。球速は140キロ中盤だが、フォークやスライダーで打者の狙い球を絞らせない。与四球率も2.94と大崩れしない安定した投手といえる。
今季成績:28試合 12勝6敗 防御率3.68

□パク・ジンヒョン(ロッテ/23歳)
今季は主に中継ぎとして45試合に登板し経験を積んだ。この選手は三振か四球かの不安定な投手であり、奪三振率が9.72の一方で与四球率4.81と苦しんでいる。球種は140キロほどだが、フォークとスライダーで三振を狙う。また、9回先発もしていることもありスタミナもありそうだ。
今季成績:45試合 4勝4敗2セーブ 10ホールド 防御率5.11

□キム・デヒョン(LG/20歳)
先発と中継ぎができるスイングマン。先発としては16試合に先発、しかしクオリティスタートは5回だけと長いイニングは投げられないようだ。投球の組み立ては直球とスライダーであり、たまにカーブやフォークを投げたりする。与四球率は3.06と少なめであるが長打を打たれる場合が多く、勝ちに恵まれなかった印象だ。
今季成績:26試合 5勝7敗 防御率5.36

□チャン・ピルジュン(サムソン/29歳)
過去にロサンゼルス・エンゼルスマイナーやオーストラリアのパース・ヒートにも在籍経験がある投手。2015年からサムソンに入団すると主に中継ぎとした活躍する。2年連続50試合に登板したタフネス右腕で四球が多めではあるものの、奪三振率10.96を誇る。球種は直球のほかにフォークやスライダー、カーブとチェンジアップをもっている。球速は145キロほど。
今季成績:56試合 4勝8敗21セーブ 3ホールド 防御率4.68

□イム・ギヨン(KIA/24歳)
一言でいえばイム・チャンヨン二世というところだろうか。投球動作が早いサイドスローから主に直球やチェンジアップ、スライダーで投球を組み立てる。球速は130キロ中盤ではあるが今回参加する投手の中でクセのある選手かもしれない。制球力が抜群で与四球率は1.37を誇る。
今季成績:23試合 8勝6敗 防御率3.65

【左腕】

□ハム・ドクジュ(トゥサン/22歳)
今季は主に先発として9勝を挙げた左腕で奪三振率9.11と高い能力をみせた投手。134回1/3を投げて被本塁打はわずかに8本、数値にして0.52と重い球質の持ち主のようだ。体重78キロと細身から直球とチェンジアップで打者のタイミングを外すことが得意。
今季成績:35試合 9勝8敗 防御率3.67

□ク・チャンモ(NC/20歳)
プロ2年目の左腕で今季は先発の一角として7勝を挙げた。こちらも奪三振率9.23と高めで順調に成長を続けている。その一方で与四球率3.91と数が多め。チーム方針なのかクオリティスタートはわずかに3回と短いイニングで降りていた。球種は主に直球とスライダー、そしてカーブだ。直球の割合は全投球の62.1%を占めており、男らしく真っすぐ勝負を得意としている。
今季成績:31試合 7勝10敗 防御率5.32

□シム・ジェミン(KT/23歳)
中継ぎとしてキャリアハイの64試合に登板して13ホールドを挙げたものの、7敗と大きく負け越した。3年連続50試合以上に登板しているタフネスさが自慢でワンポイントして登板する可能性が高い。与四球率が3.74のためにロングリリーフはしないほうがよさそうだ。主に直球とチェンジアップによる緩急で勝負するタイプで奪三振率8.32を記録している。
今季成績:64試合 1勝7敗 13ホールド 防御率5.18

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