注目は1年で記録を塗り替えた伝説男の息子。
11月に東京ドームで開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップ(ACS)は韓国と台湾の代表選手が発表された。当ブログでは昨日から韓国の選手達を紹介している。今回は野手編だ。注目は中日で活躍したイ・ジョンボムの息子、イ・ジョンフ(ネクセン)だ。そのほか出場する選手を簡単に紹介する。
映像:今年の新人王候補のイ・ジョンフ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=5tik_NN6Mjc)
【捕手】
□ハン・スンテク(23歳/右投右打/KIA)
今季はキャリアハイの96試合に出場した期待の若手。打率は捕手として合格点といえる.229を記録しており特徴なのは外角球に強いこと。特に外角高めは驚異の.429の高打率だ。
今季成績:打率.229(83-19) 7打点
□チャン・スンヒョン(23歳/右投右打/トゥサン)
今季は一軍出場がなく、二軍だけでマスクを被っていた。二軍では46試合に出場して打率.260を記録した。数字だけをみると将来的に打てる捕手になれる可能性をもっている。長打率は.411を誇り、打撃により確実性がつけば一軍で15本以上は打てるのではないだろうか。
今季成績(二軍):打率.260(73-19) 1本塁打 12打点
【内野手】
□チェ・ウォンジュン(20歳/右投左打/KIA)
今回の韓国代表が誇るアベレージヒッターの1人で今季は一軍で打率.308を記録した。どこにでも打球を打ち分けることができ、全48安打中、15本は二塁打だ。またチャンスにも強く得点圏打率は.342とクラッチヒッターとして注意すべき選手の1人となる。
今季成績:打率.308(156-48) 3本塁打 27打点 3盗塁
□リュ・ジヒョク(23歳/右投左打/トゥサン)
今季はキャリアハイの125試合に出場して選手としての経験を積んだ。守備範囲の広さとグラブさばきに定評がある遊撃手であるが、実は走塁も上手く今年は4本の三塁打を放っている。一言がいうなら韓国の菊池涼介というところか。
今季成績:打率.259(297-77) 3本塁打 26打点 7盗塁
□パク・ミンウ(24歳/右投左打/NC)
今回のメンバーはパワー型というよりも確実性を選んだのだろうか。今季は規定打席未満ながら打率.363を記録した。106試合の出場ながら141安打と打ちまくった。二塁打も25本と長打力も魅力でOPS(出塁率+長打率)は.913を記録した。盗塁数は11個と少なめではあるが、成功率は91.7%と確実性もある。もしスタメンで出場するとすれば3番、もしくは6番だろう。
今季成績:打率.363(388-141) 3本塁打 47打点 11盗塁
□キム・ハソン(22歳/右投右打/ネクセン)
数年前までチームの主砲を担っていたパク・ビョンホ(現ツインズマイナー)の跡継ぎというべき長打力を持った選手。今季は打撃開眼し23本塁打 114打点を記録してチームの主力の1人に成長した。出場するこの大会でも4番打者として打線をけん引する可能性が高い。
今季成績:打率.302(526-159) 23本塁打 114打点 16盗塁
□ハ・ジュソク(23歳/右投左打/ハンファ)
この2年で急激に出場機会を増やした遊撃手。今季は111試合に出場して打率.285を記録した。チャンスに強く得点圏打率は.313を誇る。代打としても打率は3割を超えていることから左の代打の切り札として起用すれば他国にとって脅威の選手になるのではないか。
今季成績:打率.285(432-123) 11本塁打 52打点 7盗塁
□チョン・ヒョン(23歳/右投右打/KT)
今季からKTに移籍するとこれまで通算わずか13試合のみの出場だったのがこの1年だけで124試合に出場したチームの有望選手。打率は初の3割に到達しチームのアベレージヒッターとして安打を量産する。打順としては2番か8番、小技が得意そうな打者だ。
今季成績:打率.300(350-105) 6本塁打 4盗塁
【外野手】
□キム・ソンウク(24歳/右投右打/NC)
周りの選手が成績を向上させている中、この選手は前年より成績を下げてしまった。昨年は15本塁打を放ったが今年はわずか6本のみに終わった。打率は.247ではあるが、これまでは三振が多く打撃に波があったが、この大会出場で来季に向けてのブレイクを狙う。元々は長打力を秘めたパワーヒッター。
今季成績:打率.247(308-76) 6本塁打 31打点
□ナ・ギョンミン(25歳/左投左打/ロッテ)
盗塁に定評があり、打撃面は新人時代だった昨年よりも向上させたがまだまだ伸びしろがある選手。今季は97試合に出場して.256を記録した。より打力アップのためには三振率28.7%を改善しなければならない。将来の韓国代表のリードオフマンになりうる。
今季成績:打率.256(117-30) 1本塁打 11打点 20盗塁
□イ・ジョンフ(19歳/右投左打/ネクセン)
1番の目玉選手。中日で活躍したイ・ジョンボムの息子であり、新人として全144試合に出場しリーグ新人最多となる179安打を記録した。まさしく父親譲りの能力で韓国球界の新たなスター選手の1人としてチームをけん引していくことだろう。後は盗塁数が増えてほしいところだ。
今季成績:打率.324(552-179) 2本塁打 67打点 12盗塁
□アン・イクフン(21歳/左投左打/LG)
規定打席不足ながら打率.320を記録した左打者。自己ベストの108試合の出場ながらも出塁率.379とポテンシャルの高さをみせつけた。彼も長打ではなく球を打ち分ける技術が武器のためにこれに盗塁技術や粘りがあれば相手投手が嫌がる打者になる。
今季成績:打率.320(219-70) 1本塁打 15打点 3盗塁
□ク・ジャウク(24歳/右投左打/サムソン)
サムソンの次世代のスター選手。プロ3年目の今季は打率こそ下げたが初の全試合出場を果たした。体重75キロという細身の体から安打を量産しているプロ3年目にしてチームにとっては欠かせない存在となっている。左打者が多い今回の韓国代表の中で果たして彼は何番を打つのか。1番打者でも十分に機能できることだろう。出塁率も.383と高め。
今季成績:打率.310(564-175) 21本塁打 107打点