【あの人は今】イ・デウンの2017年シーズンを振り返る

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今度こそ台湾で登板へ。

今年の台湾ウインターリーグが開幕してから既に4日目。今年は日本社会人とアメリカ・欧州混合チーム(登録名はWBSC)が初参戦し今リーグを盛り上げている。ここまで社会人チームが首位を走っている。日本から3チーム出場ということもあり注目度も高いことだろう。

当ブログでは韓国プロ野球(KBO)選抜の一員として出場している「あの人」に注目したい。そう、元千葉ロッテのイ・デウンだ。日本球界を去ってからはあまり彼の情報が入ってこなかったこともあり、ウインターリーグ初登板前に今年の彼を振り返ってみたい。


映像:韓国代表戦で登板したイ・デウン
(出典:You tube:https://www.youtube.com/watch?v=-m-a4Glq4Es)

イ・デウンといえば15年から2年間、日本で9勝9敗 防御率3.97の成績を残したスイングマンだった。初年度こそ一定の活躍をしたものの、翌年はわずか3試合の登板に終わり、不完全燃焼なシーズンを送った。その後は韓国の兵役に就くために退団、今年は警察野球団の一員として兵役と野球の二刀流だった。

韓国人男性は約2年の兵役が義務づけられており、イ・デウンだけではなく全野球選手が対象となる。野球をしながら兵役を遂行するために警察に入るか、もしくはサンムという軍隊のチームに入る必要がある。しかし、誰でも入団できる訳ではなく、テストに合格しなければならない。イ・デウンはタトゥー問題で一度は不合格になったものの、追加募集で合格となっている。

警察に入団したイ・デウンは千葉ロッテ時代同様に背番号38をつけてプレーすることになる。警察やサンムは一軍の試合には参加できないが、二軍リーグで他球団と対戦することができる。北・南部と2地区制の二軍、警察が属する北部は他にコヤン(NC)ダイノスをはじめ、LGツインズ、SKワイバーンズ、トゥサンベアーズ、そしてファソン(ネクセン)ヒーローズで構成される。

イ・デウンの警察での初登板は4月4日のコヤン戦、中継ぎとして0回2/3を投げたが4安打2失点とほろ苦いデビューとなった。最初はリリーフとして投げていたが、その後は先発に定着。初勝利は5試合目の4月21日に行われたコヤン戦で成績は6回5安打1失点だった。

5月には完封勝利も挙げたがこの月はその1勝のみに終わる。それでも6月は3勝負けなしと調子を上げていき、先発陣の一角として活躍をみせチームの北部首位を走る原動力となった。7月には一時期中継ぎに戻ったがシーズン完走し、最終的には19試合に登板して7勝3敗 防御率2.93 140奪三振の成績を残した。奪三振数はリーグ1位、防御率は2位の数字だった。

オフになるとアジアプロ野球チャンピオンシップに出場した韓国代表の練習試合で登板すると最速149キロの直球を武器に1回1安打無失点と好投した。そして現在、行われているウインターリーグでKBO選抜の一員として参加している。昨年も台湾にはいたが、登録上の問題で登板することができなかった。今回はその問題もクリアし、投げることができる。

本日11月28日の試合終了時点でもまだイ・デウンは登板なし。まだ登板日は発表されていないが、彼がいるおかげで日本のファンにとってもKBO選抜の試合をみる楽しみがある。台湾では15年のプレミア12以来、イ・デウンの投球を見れる日は近い。

出典元:
https://www.koreabaseball.com/Futures/Player/PitcherDaily.aspx?playerId=67008http://osen.mt.co.kr/article/G1110774132

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