バリバリのメジャーリーガー登場。
先日のアジアプロ野球チャンピオンシップ終了後は各リーグは戦力補強に必死だ。準優勝を果たした韓国では老舗球団のサムソンライオンズが新助っ人としてメジャーリーガーの獲得に成功した。それが元レッズのティム・エイデルマンだ。今回、サムソンは契約金10万ドル、年俸95万ドルで契約を結んだ。
映像:レッズに所属したエイデルマン
(出典:You tube:https://www.youtube.com/watch?v=Vm9bakoXAiM)
現在30歳のエイデルマンは身長196センチ、体重102キロの先発右腕。最速150キロの直球を武器としており、他にツーシームやチェンジアップ、カーブとシンカーを操る。
10年にオリオールズからドラフト24巡目(全体718番目)指名を受けて入団するとショートシーズンAで先発として経験を積み13試合で2勝4敗 防御率3.44の成績を残した。その後は先発と中継ぎを兼任しながら順調に昇格していき、16年にメジャー初昇格を果たして13試合で4勝4敗 防御率4.00でシーズンを終えた。
今季は現地時間4月16日のブリュワーズ戦でリリーフとして初登板すると4回を投げて2安打1失点とロングリリーフとして好投をみせた。この登板をきっかけに先発ローテーションの一角に定着すると5月は3勝を挙げる活躍をする。しかし、7月以降は1度も勝つことができず、3ヶ月で7敗を喫した。最終成績は30試合で5勝11敗 防御率5.52だった。
勝ちに恵まれなかったとはいえ、今季は4月16日の初登板から1度もマイナー降格することなくシーズンを完走したことは評価に値するだろう。全30試合登板のうち先発は20、リリーフは10の内訳だったとはいえ、先発をすれば5回から7回ほどは投げることができるスタミナの持ち主だ。
今年のメジャーは「フライボール・レボリューション」と言われ、1シーズンの球界本塁打記録が更新された年となった。その影響もあってエイデルマンは29本の本塁打を打たれた。イニングは投げることはできるとはいえ、長打を打たれる傾向にあり被長打率は.531と打たれた場合、ほぼピンチを迎えるということになる。そのピンチも抑えることができないようで得点圏での被打率は.315と苦しいシーズンだった。
環境が変わることもあってリスタートとなるが、果たして新天地で復活できるのか。今季は数字だけをみるとあまり良いところはない。しいて挙げるとすれば122回1/3の投球回と奪三振率7.95というところだろうか。
今シーズン9位と沈んだサムソンは特に投手陣のやりくりに苦労し、チーム防御率は全10球団中最下位の5.88だった。15年まではレギュラーシーズン5連覇を達成する常勝軍団だったが、この2年は親会社の経営方針が変わり、主力選手の大量退団があったことから2年連続9位と低迷している。また、今年はイ・スンヨプの引退年を球団初の勝率3割台で終えるなど伝統球団に汚点がついてしまった。
常勝軍団復活のため、エイデルマンの役割はとても重要なものとなる。韓国では少しでも調子が悪ければすぐにクビとなる日本よりもシビアな状態だ。今年はメジャーリーガーとして活躍した彼も新天地でのんびりとはしていられない。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=003&aid=0008318475