【現地取材】パキスタン代表がドバイへ。現地入り後に聞かされた大問題

NO IMAGE

いきなり予定変更。

プロ野球もメジャーリーグもオフとなり、選手の移籍情報などでたとえ試合がなくとも球界は注目される。それでも試合がないのは寂しい。もちろん、台湾やオーストラリア、中南米に行けば多くの選手をみることができる。

自身はあえて休みを利用してアラブ首長国連邦・ドバイにやってきた。もちろん目的は野球のためだ。

image

(写真’ 大会に出場するアフレディ(左)とザッキー(右))

ちょうどこの時期にはパキスタン野球連盟主導でインドとの3ゲームシリーズ、通称「ドバイカップ」が組まれている。この取り組みは初めてのことで政治上では決して仲が良いとはいえない両国が野球というスポーツで激突する。これまではパキスタンをはじめ、近隣諸国が集まる西アジアカップで対戦したことはあるが、両国のどちらかでの開催ではなく、ドバイという選択をしたことも初である。

11月に静岡で行われたU15アジア選手権でパキスタンチームを支援をした関係もあり、今回も取材許可を得た。しかし、実際にドバイに到着し、出場する選手達に今後の予定を聞いてみるとまさかの回答が返ってきた。

「今回のドバイカップのことなのだけども、選手がビザを取得できなかった関係で登録人数が減ってしまったんだ。パキスタンは本来、18人参加するつもりが、今は14人しかいない」

これには開いた口がふさがらない。元々、今大会は11月開催予定だったが、諸事情によりこの時期に延期されていた。延期されてもしっかりと実施までこぎづけたことはさすがだ、とは思うが本番直前になってこの事態に陥るとは日本ではとても考えられない。

問題はこれだけではない。本来、3試合と決められていたのにもかかわらず、2日前に行われた記者会見ではいつの間にか2試合に減っていたのだ。このことに関して聞いてみると同じように「ビザの問題だ」と言われた。

8日から開始予定だったため自身は7日から現地入りをしたが、これでは観光旅行になってしまう。一方の対戦相手のインドも7日にドバイ入りすると聞いている。果たしてこちらは大丈夫なのだろうか。初日から頭を悩ませる出来事になった。

image

アジア野球カテゴリの最新記事