次なる試練に挑戦。
2018年、アジア球界の大きな大会の1つして8月にインドネシアで行われるアジア大会が挙げられる。近年の野球競技では韓国が2連覇を達成しており、国内では3連覇が期待されている。代表チームの監督にとって大きな重圧になることだろう。その指揮を執るのが日本でも活躍したソン・ドンヨルだ。
昨年11月に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップ(ACS)で初めて代表監督を務めた彼は3試合で1勝2敗の成績を残した。日本には勝てなかったが、台湾は1対0と接戦を制して決勝進出を決めている。これまでの韓国は専任監督を置かず、70歳のキム・インシク氏に任せっきりだったこともあり、チームだけではなく指揮官の世代交代も必要だった。そして2020年の東京五輪に向けてソン・ドンヨル監督が国内初の代表専任監督に就任した。
去るACSでは国際大会というよりもお試しの交流戦という意味合いが強く、ソン・ドンヨル監督にとっては代表での監督経験と若手選手の起用練習をする場だった。それでも、イム・ギヨン(KIA)やイ・ジョンフ(ネクセン)、ク・ジャウク(サムソン)といった今後の球界を担う選手たちが国際試合を経験できたことは非常に大きく、アジア大会や東京五輪に向けて大きな財産を手に入れた。
ソン・ドンヨル監督はアジア大会に向けて「メンバーは基本的にACSに出場した選手たちが中心になる。大会で好成績を残すために早めにチームを編成したい」と話している。
以前は国際大会で優勝すれば兵役免除という特典があったこともあってリーグ戦を中断させてまで国際大会に力を注いでいた。現時点ではリーグ戦中断の情報がないため、試合感覚を失うこともなく良い状態でアジア大会に臨めそうだ。
3連覇は絶対条件と言わんばかりの雰囲気が流れていることもあり、ソン・ドンヨル監督にとっていきなりの大舞台となりそうだ。現地報道を追っているとまるで侍ジャパンをみているようでやはり代表監督は気苦労が絶えないのだろう。
対する侍ジャパンは社会人代表が出場予定。日本社会人と韓国プロ野球の若手軍団との対決は見ものだ。台湾でのウインターリーグで社会人チームはプロ相手でも互角、またはそれ以上の実力をみせていただけにアジア大会で韓国代表のライバルとして立ちはだかる。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=111&aid=0000507564