もう1年生き延びる。
毎年12月30日は戦力外通告の番組が放送される。昨年は巨人の高橋洸と實松一成、楽天の片山博視の3人が特集された。3人とも今年の所属先が決まり、ホッとしている。戦力外通告は日本だけではなく、野球界であればどの国でも存在する出来事だ。
海の向こうの台湾では片山とチームメイトだったインチェも戦力外通告を受けて次の移籍先を探していたが1月3日、社会人チームでのプレーが決まった。
映像:Lamigoの一員として投げるインチェ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=2fva5CoC2zE)
インチェは16年オフに中信兄弟を戦力外となったが、昨年にLamigoに移籍した。背番号19を付け、頭脳的投球を披露するのはもちろん、若手選手の手本として期待されていた。しかし、野手でいえば王柏融のようにチームは若手選手の起用が優先となり、なかなか彼には出番がなかった。
二軍では18試合に登板し2勝1敗 防御率1.54の成績を残したが、一軍では11試合で0勝0敗 防御率5.40と結果を残すことができずオフに再び戦力外となった。Lamigoは台湾一となったが、ベテラン左腕は輝くことができずにチームを去ることになってしまった。
その後は自主トレを続けながら新しいチームを探していた。そこでインチェの獲得に名乗りをあげたのが今年から新しく台湾の社会人チームに加入する「台灣人壽」だった。これからは四国アイランドリーグplusの球団と交流がある崇越ファルコンズとも戦うことになる。この崇越は台湾プロに参入する話や日本の独立リーグ入りを目指すと話がころころ変わるチームでもある。
インチェは1月6日に入団会見を行う予定。しかしチームはできたばかりでまだ選手が揃っておらず、1月9日には入団テストを開催するという。
今年37歳を迎えるインチェはこれで現役を続けることができる。それだけではなく、活躍次第によってはまた台湾プロに戻る可能性もあるのだ。楽天を退団してかなりの年数が経ったが、こうして故郷で元イヌワシ戦士が戦っているのだ。
出典元:
https://sports.ettoday.net/news/1085336?from=fb_et_baseball