ランキングのために。
2018年となり早くも10日以上が経過した。WBSCでは昨年までの国際試合の結果を反映させた世界野球ランキングが発表された。我が日本は5658ポイントで4年連続1位となり「王者」のままだ。。
写真:2017年までの世界野球ランキング
(出典:WBSC公式Facebookページ https://www.facebook.com/WBSC/)
このランキングは14年から17年までの国際大会の結果を反映したものであり、上の図のように上位6位までは順位に変動はなかった。アメリカがじわじわと日本に迫ろうとしている。今期間で2127ポイントを獲得し、ランキングに入っている国の中で1番多くのポイントを得た。
上位の順位こそ変わらないこともあってか韓国や台湾でもランキングについては大きな話題になっていない。韓国は安定の3位、台湾は昨年3月のWBCでの全敗をはじめ国際大会では絶不調だ。特に5位のキューバとの差はわずかに「131」と次回で順位が入れ替わる可能性が高い。両メディアが注目していたことは共にWBCで敗れたイスラエルのランクアップだろう。前回の時点では41位だったが、今回は19位になった。
この世界ランキングは野球の実力で順位を決めることはもちろんだが、1番大事なことは国際大会に参加すること。つまり、実力以前に大会で出るだけでもポイントがもらえる可能性がある。昨年12月にドバイで行われた「ドバイカップ」ではパキスタンとインドによるわずか1試合のみの大会?だった。自身が現地で聞いた話だが、WBSCのポイントは付けられたようだ。パキスタンは26位になったが、もし競技能力のみで考えればもう少し順位は落ちるのではないか。
今回の最新ランキングでは75位までの発表だった。ランキング表には表示されていないがその下にはポイントなしの国々が数多く控えている。つまり、レベルや経済面の理由で大会に参加できない国なのだ。さすがにすべての国の支援は難しいが、1つでも多くの国が大会に登場できるような状態にしなければならない。
そのためにも日本には積極的に発展途上の国々の野球環境を整える手助けをすべきなのだ。国際大会で結果を出して終わり、というだけで終わってはいけない。2020年の東京五輪後にも野球が続くようにするためにも必要なことだ。