国民打者はさらに象徴へ。
日本では2月のキャンプインに向けて準備が進められる時期だが、既に韓国や台湾では一足先にキャンプが始まろうとしている。首脳陣や選手たちは新たなシーズンに向けてトレーニング、現役を引退し、外から野球を勉強しようとする者も新しいスタートを切る。
日本でも活躍し、韓国球界のレジェンドとなったイ・スンヨプが韓国プロ野球の広報大使に就任した。
日本では千葉ロッテ、巨人、オリックスの3球団を渡り歩き、アジアの大砲として活躍してきた。巨人時代の後半からは出場機会が少なく不本意のシーズンを送ったが多くのファンの心に残っている選手の1人だろう。韓国国内ではサムソン一筋でプレーし、通算467本塁打や1498打点、464二塁打など歴代1位の記録を打ち立てた。
昨年10月の試合を最後にユニフォームを脱いだが、これまでなかなか第2の人生の方向性が決まっていなかった。本日1月12日、KBO総裁のチョン・ウンチャン氏は「今回の広報大使就任を快く承諾してくれて嬉しく思う。イ・スンヨプは現役時代、常に謙虚さと努力する姿を見せていた。今後もKBO発展のために力を貸してくれることを期待している」と話した。
その一方でイ・スンヨプ本人は「今回、広報大使という役職を与えて頂き、感謝している。今後について悩んでいたが、KBOや野球のために力になれるのならばどんなことでもしたいと思う」と決意を語った。
今後は少年少女野球の野球教室の実施や有望選手の育成、競技の普及に尽力していくという。もちろんKBOということもあって韓国国内の野球発展が中心となるが、広報大使となった以上、その活動範囲は韓国だけに留まらないだろう。ぜひ、アジア全体の橋渡しとして活躍してほしい。
野球の普及、といえばサムソンの大先輩であるイ・マンス氏がラオスで普及活動を行っている。自ら野球支援団体を設立し、韓国とラオス両国のために日々動いている。来週にはラオスで4回目となる国際試合が開催される予定だ。
国民打者の第2の野球人生はスーツというユニフォームに身を包み、球界全体を見渡す重大な役割を担うことになった。これからも象徴として野球のために尽力することだろう。いつの日か、イ・スンヨプ率いる韓国代表と対戦する日が訪れるかもしれない。彼の新しい進路を応援していきたい。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=109&aid=0003697036