韓国の鬼、登場。
本日、1月13日はソフトバンクに大きなニュースが飛び込んできた。韓国球界歴代2位の監督勝利数の記録をもつキム・ソングン氏がチームのコーチカウンセラーに就任すると報道があった。日本式で練習がとても長い監督で有名な人物は監督ではなく、コーチを教えるコーチになるというのだ。
映像:ハンファで指揮を執ったキム・ソングン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=GX2L5UrHJGU)
京都で生まれ、現役時代は韓国の実業団チームで左腕投手として活躍した。82年に韓国でプロ野球が誕生するとOB(トゥサン)ベアーズの投手コーチを皮切りにサムソンライオンズやLGツインズなど計7球団で監督を務めた。2010年にはSKワイバーンズの指揮官として韓国シリーズを制し、千葉ロッテとの日韓クラブチャンピオンシップにも出場している。その試合の先発マウンドは門倉健だった。
今年はハンファの監督を務めていたが、シーズン途中で辞任していた。その理由は序盤からチームが低迷した責任ということになっているが、チーム内では監督の方針に不満が続出し更迭された話もある。その後は外部から静かに試合を見つめていた。現地報道によればシーズン終了後からソフトバンク関係者と密会していたという。
そして12月末に韓国でキム・ソングン氏に正式にコーチ就任を要請し「良い機会を与えて頂き感謝する」と快諾した。日韓両球界でも珍しいともいえる「コーチを育成するコーチ」の誕生となった。75歳になった今でも野球への研究心は薄れることなく、読書量も増やして準備を進めているようだ。
以前は05年から2年間、千葉ロッテの巡回コーチとして選手を教えた経験もある。当時、イ・スンヨプを復活させた実績も持っていることから日本球界関係者からの評価も高い。昨年途中まで指揮を執っていたハンファでも1月中旬からキャンプを始めるなど長い練習を通じて選手を鍛えるまさに日本式の指導で結果を残してきた。
現在の日本球界はイ・デウンを最後に韓国人選手がいなくなり、国際大会でしか韓国球界との関わりがなくなったようにみえる。しかし、ソフトバンク三軍は毎年、韓国遠征を行っており若鷹たちが経験を積んでいる。主に彼らが対戦しているのは二軍チームではあるが、首脳陣同士では交流があることだろう。こうした取り組みも今回のキム・ソングン氏の就任につながったのではないか。
若手だけではなく、コーチ陣の育成にも力を入れるソフトバンク。金満球団と言われるようになったが、ただ勝つだけではなく、チームを支える者たちのサポートも進めている。果たして、キム・ソングン氏の加入でチームにどのような影響があるか注目だ。
出典元:
http://sports.news.naver.com/wbaseball/news/read.nhn?oid=001&aid=0009810162