【勝負年】台湾球界の象徴である彭政閔。引退の可能性も40歳のシーズンへ

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ついに台湾の人気者も引き時か。

先日、自身はある目的のために台湾に行ってきた。目的地は台中でこの場所には中信兄弟の本拠地ともいえる台中インターコンチネンタル球場がある。このチームは日本でも活躍した林威助が在籍しており、その影響なのか、それともチームカラーが黄色だからかこの地域は阪神ファンが多いと感じる。

人気、といえばこのチームには台湾プロ野球で1番の人気者と言っても過言ではない中信兄弟の選手が今季限りでユニフォームを脱ぐ可能性がある。それが彭政閔(ポン・ジェンミン)だ。


映像:2017年 彭政閔の応援歌
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=0ez_LUGQHm0)

彭政閔は入団1年目から試合経験を積み、16年連続打率3割というまさに金字塔というべき大記録を打ち立てた。長年プレーしていると日本人選手ともチームメイトになることもあり、小林亮寛や真田裕貴らとも同じユニフォームを着ている。

「チャチャ」と愛称で親しまれ、台湾での人気は絶大だ。その証拠としてオールスターでのファン投票で13年連続1位を記録している。実力はもちろんのこと積極的に慈善活動に参加していることからも彼の人柄に惹かれるファンは多い。

そんな彭政閔も昨年は故障の影響もあって81試合の出場に終わり、通算1600試合こそ達成したが打率3割に僅かに届かず(.299)不本意なシーズンとなった。そして巻き返しを狙う今季は2年契約の最終年となる。

今年で不惑の40歳を迎える彭政閔は契約が今季限りで満了になることからシーズン終了後に引退する可能性がある。このことについて本人は「35歳を過ぎたら毎年のように現役最後の1年と思ってプレーしている。去年はケガもあって継続してきた記録も途切れた。今年は健康に1年間、プレーすることだ」と話している。

もし、彭政閔が来年も現役を続けるといえば中信兄弟としては改めて契約を結ぶことも考慮するとみられている。林威助が引退した今、若い力が台頭してきているとはいえ、チームをけん引するのは人気と実力の両方を備え持つチャチャだろう。彼がつけている背番号「23」は現役引退後に永久欠番にしてもよいのではないか。王柏融(Lamigo)が活躍する前、シーズン最高打率の記録(.391)の記録を持っていたのはこの人だ。また、球界歴代最高記録として890四球と出塁率.439の数字もあり、たとえ打つことができなくとも出塁できる技もある。

来年も現役を続けることができるかどうかはケガが1つの目安となるだろう。ファンとしてはハラハラしながら見守る必要があるが、ベテランとして勝負の年となるだろう。彼が出場し続けることで四球と出塁率の記録は更新されていく。既に本人にとっては記録の話ではないが、数字は実績を積み上げてきた証なのだから。

台湾を代表する人気者、中信兄弟の背番号「23」の打棒に注目だ。

出典元:
https://sports.ettoday.net/news/1099619

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