覚醒の2年目へ。
韓国球界では昨日1月27日にブリュワーズに所属していた台湾人左腕、王維中のNCダイノス入団が決まり大きな注目が集まっている。球界初の台湾人ということもあり、彼はどのような選手なのか、メジャーではどのような投球をしていたのかなど各メディアで紹介されている。
彼のような助っ人選手は球団にとってシーズンの明暗を分ける重要な存在であり何がなんでも結果を残してほしいという気持ちでいっぱいだろう。その期待は元横浜DeNAに所属していたジェイミー・ロマックにも向けられている。
映像:インタビューを受けるロマック
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=XLrOh6bOQlE)
ロマックはマイナーリーグで200本塁打を記録した実績を引っ提げて横浜DeNAに入団したものの、守備の弱点が露呈したり、日本人投手への対応が難しかったこともあって思うような結果を残すことができなかった。成績は30試合で打率.113 2打点だった。それでも一生懸命に練習に取り組む姿から人気があった選手の1人だったといえる。
その後は一旦、メジャー復帰を目指すも日本ハムで指揮官を務めたトレイ・ヒルマン監督率いる韓国・SKワイバーンズに入団することになった。デビュー戦となった5月11日のトゥサンベアーズ戦では無安打に終わったが、3試合目のKIAタイガース戦で韓国初本塁打となる3ランを放った。打率こそ上がらなかったが、自慢の長打力を発揮して最終的に打率.242 31本塁打 64打点の成績を残した。
昨年、102試合の出場ながら31本のアーチを架けることができたのは9月に12本塁打と一気に本数を稼いだからだ。この月は打率.348 12本塁打 20打点だった。シーズン中盤はスランプに陥ったが、後半の猛打をみてSK球団は彼との再契約を決めた。
そして真価を問われる2年目の今季は3番打者として中軸を任される。打率のことは目をつぶったとしても投手にとってバットにボールが当たれば本塁打になるという恐怖は計り知れない。韓国メディアからは「SKが期待する次の本塁打王はロマックだ。昨年のロマックは韓国での最初のシーズンだったために適応に時間がかかったが、後半に打ちまくっていたことは韓国の投手に慣れたという証拠。今年は開幕から試合に出場するためさらに活躍してくれる」と期待されている。
韓国のレギュラーシーズンは144試合。昨年のロマックが102試合で31本だったことを考えると40本以上は打ってくれるのではないか。しかし、今年はメジャーに行っていたパク・ビョンホがネクセンヒーローズに帰ってきたため、本塁打王争いのライバルの1人となるだろう。ちなみに2年連続本塁打王に輝いたSKのチームメイトのチェ・ジョンは46本を放った。
ロマックにとって注意しなければならないことは故障だ。韓国球界では日本以上に助っ人選手に対してシビアであり、長期間戦列を離れることになるとほぼチームに残れないと言っても過言ではないだろう。日本のようには待ってはくれないのだ。
果たしてロマックは多くのライバルに打ち勝ち、本塁打王になれるのか。成績によっては日本に帰ってきてくれるかもしれない。そんな期待をしながらロマックの活躍に注目していきたい。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=076&aid=0003207755