やっと今季の陣容確定。
春季キャンプが始まって2週間となった。この時期は紅白戦や実践形式の練習が多くなり、オープン戦に向けての調整が行われる。チームの命運を握る助っ人選手の実力も発揮されていく時期だ。
チームとしては助っ人が戦力になるかどうか早く見極めたいところ。それでも球団によってはまだ戦力が整っていないところもある。台湾・統一ライオンズは3人目となる最後の助っ人を探しており本日2月14日、ついにその選手の入団が決まった。それはメキシカンリーグに所属していたライアン・ベルドゥーゴだ。
映像:統一入団が決まったベルドゥーゴ
(出典:Youu tube https://www.youtube.com/watch?v=U9Xz1Kw_fdE)
現在30歳のベルドゥーゴは先発とリリーフの両方をこなす左腕。2008年のドラフト9巡目(全体267番目)でジャイアンツに入団すると初年度はルーキーリーグで8試合に登板し1勝0敗2セーブ 防御率2.08の成績を残した。その後はアスレチックスやロイヤルズに移籍しながら3Aまで昇格したが、未だにメジャー経験はない。昨年はメキシカンリーグで投げており、21試合(11先発)で8勝2敗 防御率2.64だった。
彼の武器は安定した制球力と高い奪三振能力だ。マイナーの成績をみると通算与四球率は3.88で過去2年は0.96、1.98と抜群の成績を残している。その一方で通算奪三振率は9.34を記録し、昨年は9.48だった。過去2年はメキシカンリーグでの成績だが、3Aレベルに相当するリーグでこの成績だとアジア球界で合格点だといえる。
ベルドゥーゴについて心配な点がある。スイングマンとはいえ、過去に長いイニングを投げていないのだ。12年の136回2/3が最高で直近3年間では大体で70回ほどしか投げていないのだ。統一としての起用法はまだ未定だが、これまで通り先発とリリーフの両方で使うのではないか。
統一はすでにアストロズ3Aに所属していたデービッド・マルティネスとジョシュ・レニキーを獲得している。彼らは全員投手でチームの弱点の1つである投手陣を支えていく。彼らはプレーするためならどこの国でも行く。メジャー復帰を目指すのかそれとも日本や韓国球界にも進出するのか不明だが来年、再来年の日本球界の新助っ人になる可能性もある。近年はなかなか台湾球界を経験した選手が日本に来ないが、台湾から韓国、またはその逆のパターンが多いと感じる。
こうしてアジア球界の助っ人の動向を追ってみるのもよい。以前は中日に入団した松坂大輔が台湾球界挑戦の機会を探っているという報道もされたこともある。もし、本当に彼が統一に入団した場合、毎年恒例の西武ライオンズとの交流イベントもかなり盛り上がっていたのではないだろうか。少し残念だ。
出典元:
https://sports.ettoday.net/news/1114322