【試合裏側】日韓台豪の首脳会談を開催。話し合いの内容公開を求む

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強化試合の裏側で。

もう毎年恒例となった3月の侍ジャパン強化試合はオーストラリアと対戦。本日3月4日の第2戦は6対0で日本が勝利し、今シリーズ全勝となった。結果だけをみればひと安心という言葉がピッタリだろう。相変わらず「強化試合」という名目上で何を強化するのか不明のままだ。

その試合の裏で日本・韓国・台湾・オーストラリア各リーグの首脳が集まり会議を行っていた。

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写真:京セラドーム入り口前

今回の会談に参加したのは日本・斉藤惇氏、韓国・チョン・ウンチャン氏、台湾・呉志揚氏、そしてオーストラリアのデービッド・ハイネス氏だ。今回は日韓のコミッショナーが代わったこともあって初顔合わせとなった。こうして侍ジャパンが試合をするときは絶好の話し合いの機会となるのだ。

話し合った具体的な内容は明らかにされていないが、20年東京五輪についてと日韓台のプロリーグの相互交流についてだったという。今回の強化試合では台湾はまったく関係ないはずだが、呉志揚コミッショナーはこの時期になると来日している。そして今回の2試合の審判は台湾から派遣されていた。オフには台湾人審判が日本の審判講習に参加していたことが報道されており、レベルアップを目指すのは選手だけではないのだ。

国ごとの交流・つながりという点では今オフで特に台湾とオーストラリアは強く結びついたと思う。先日終了したオーストラリアリーグでは林智勝(中信兄弟)や張泰山をはじめとする球界を代表する選手が参加していたし、台湾球界の新球団候補にオーストラリアが関わっていた。

その一方で日韓については春・秋季の練習試合程度で台湾とオーストラリアのような人的交流はないように感じる。お互いのリーグに日本人・韓国人選手がいないことも関係しているのかもしれないが、もっとファンにもわかるような形で協力していってもよいのではないか。今年から新コミッショナーとなったチョン・ウンチョン氏は国際交流を推進しており、今後はどのような動きをするのか注目したいところだ。

毎年のようにこの時期は各国の首脳が会談をするが、残念なのはその内容をファンに公開しないことだ。別に経費などお金のことを知りたい訳ではなく、どのように国同士が連携していくのか計画を知りたいのだ。その行動を垣間見たのは昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップだが、若手選手ばかりということもあって今回のオーストラリア戦のように観客は集まらなかった。問題なのは対戦相手の選手の情報不足。ファンの興味を引くためには日常的に各国の選手やリーグの動向を紹介する必要があるだろう。

自身は毎度のように話し合いの内容公開を望む。それはアジアだけではなく、世界の野球界の発展のために。

出典元:
https://sports.ettoday.net/news/1123480

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