再びアジア人野手の希望に。
現在、メジャーリーグでプレーするアジア人野手といえばイチロー(マリナーズ)とチュ・シンス(レンジャーズ)、大谷翔平(エンゼルス)も野手として考えるのなら3人しかいない。マイナーに目を向けるとインディアンスに張育成(チャン・ユーチェン)という台湾人の有望選手がいるが、まだ昇格には至っていない。
今年は青木宣親やキム・ヒョンスなど野手陣が母国に帰ったこともあってさらにアジア人野手が減ったメジャーリーグ。球界を驚かすアジア人野手の出現を期待したいところだ。そこで今季は韓国から新たな若き選手が海を渡る。彼の名前はペ・ジワンだ。
映像:韓国の高校野球大会で活躍するペ・ジファン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=s7o7A5pZs9w)
現在18歳のペ・ジファンは右投左打の遊撃手で俊足巧打タイプの打者。韓国の高校野球は基本的に週末にリーグ戦が組まれており、そこで首位打者や盗塁王、得点王とチームの中心選手として結果を残してきた。100mを10秒6で走る俊足は韓国プロ野球でもトップクラスであり、体重77キロと細身ながらパワーもある。また、打球判断にも優れていてメジャーの複数球団から獲得オファーがあったという。
当初は契約金30万ドルでブレーブスとの契約が決まっていたが、球団の不正契約が発覚し無効となった。韓国では高知ファイティングドッグスがトライアウトを行い、ペ・ジファンに入団内定が出たものの、これを辞退。その後、パイレーツと契約を結び海を渡ることになった。
韓国には日本の「田澤ルール」のような規定が存在し「選手が海外球団と契約した場合には契約した日から2年間は韓国プロ野球の球団には入れない」という内容が定められている。つまりペ・ジファンは何があったとしても2年間は韓国プロ野球ではプレーできないのだ。つまり最低2年間は海外にいるしかない。
パイレーツが彼に注目した理由としてはリーグ戦での活躍はもちろんのこと昨年の全国大会で打率.465(86打数40安打) 1本塁打 17打点と結果を残したことにある。アメリカで総合力がある選手のことを「5ツールプレーヤー」と呼ぶがまさしくペ・ジファンがそうなのではないか。まだ彼は高校を卒業したばかりでこれからが本当の伸び盛りだ。
今回入団するパイレーツは以前から海外の選手に注目しておりこれまでにインドやリトアニア、中国など世界各地から有望選手を集めている。昨年はリトアニア人のドビダス・ネブラウスカスがデビューしてた。ペ・ジファンも彼のようにメジャーまで行けるかどうかはまだ未知数だがまた1人、アジア人野手の希望が誕生した。
出典元:
http://sports.news.naver.com/wbaseball/news/read.nhn?oid=109&aid=0003734011