【今季注目】ヒルマン監督も期待する左腕エース キム・グァンヒョンの復活

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韓国球界注目の話題の1つ。

投手にとって肩や肘のケガは致命的と言われるが、近年はトミー・ジョン手術などが発達して1年のブランクを要したとしても復活できる機会が増えてきた。その一方でその選手がいない1年間でチームの陣容が変わることでたとえ実績がある投手であってもイチから自身のポジションを掴まなければならない。

そんな中、韓国・SKワイバーンズのキム・グァンヒョンは肘の故障から復帰して真価が問われるシーズンとなる。

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写真:15年プレミア12の開幕戦で先発したキム・グァンヒョン

キム・グァンヒョンは08年北京五輪や09年WBC、そして15年プレミア12など何度も日本と対戦しているもはや説明不明といえる左腕。微笑みサウスポーと呼ばれ、大きく曲がるスライダーを武器に韓国球界を代表する投手の1人となった。16年は2桁11勝を挙げて通算100勝を達成したが、オフに肘の手術を受けたこともあり昨年の登板機会はなかった。

彼がいない間にチームの体制が大きく変わり監督には元日本ハムの指揮官だったトレイ・ヒルマン監督が就任。チームは特に打撃面が向上しチーム本塁打数は歴代1位となる234本を記録した。その結果、シーズン5位となり2年ぶりのポストシーズンに進出した。

チームの躍進を見守りながらキム・グァンヒョンはリハビリを続ける。その途中、短髪でさわやかなイメージあった彼が長髪になった。その理由は小児ガンと闘う子供達のために毛髪寄付をするためだった。これは「野球以外のことでも韓国社会の力になりたかった」と話すヒルマン監督の考えに同調してのものだった。

そして長髪にしながら迎えた春季キャンプ。今季、チームには最速158キロを誇る右腕、アンヘル・サンチェスが加入したことになり先発復帰に向けてライバルが増えた。それでもキム・グァンヒョンは自身のペースで調整を続ける。去る2月28日の横浜DeNAとの試合では152キロを計測して今季の復活を予感させた。キャンプ中、ヒルマン監督も「キャンプで初めて彼の投球を見た。リハビリのこともあって調整に時間がかかると思っていたが、予想以上に早い調整ができている。私の願いとしてはチェンジアップを覚えてほしいということだ」と大きな期待を寄せている。

韓国球界では本日3月13日がオープン戦がスタート。今年の開幕は3月24日と時間がないが、その中でもキム・グァンヒョンの登板もあるはずだ。今年はケガ明けということもあり、投球回はこれまで以上に少なるとみられるがまずはケガの再発なくプレーしてほしい。

出典元:
http://www.spotvnews.co.kr/?mod=news&act=articleView&idxno=199003

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