8点差を逆転した埼玉西武はなんとか台湾野球の面影を残すも統一の扱いは雑なまま

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なんとも台湾野球らしい終わり方。

本日4月18日、メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズ対北海道日本ハムファイターズの試合を観に行った。結果は多くのファンがご存じの通り、西武が8点差の劣勢をはね返し9対8でサヨナラ勝ちを収めた。
森友哉のサヨナラ打に沸く球場。自身が現地到着した時点で8回表でありスコアは0対5、夕食をとっている間に日本ハムがさらに3点を追加していたが、いつの間にか接戦となっていた。
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ここでは試合については書かないが、やはり気になったのは友好記念試合と銘打たれた台湾・統一ライオンズの扱いだ。
上記の理由により統一を感じることができたのはチアガール「Uni-Girls」だけだったが、情報を辿るとマスコットの「LION」かバク転をしていたそうだ。実際に球場を見渡したとき、統一のグッズを着ているファンを確認できたのはわずかに4人。とても淋しい光景が広がっていた。
しかし、毎年のように統一側から日本語を話せるイベントMCのティナさんの姿や先日まで台南で試合観戦をしてきたというファンをみてなんとか希望を見いだすことができた。元々、統一とのイベントはつい1週間前に急に発表されたこともあり両球団とも十分な準備はできなかったのだ。
試合は劇的なサヨナラ勝ち、乱打戦でまるで台湾プロ野球のような光景で終わったこともあってなんとか統一の面影が残された。それでも自身が印象深かったのは統一のティナさんがファンに手を振っている時、なんだか淋しそうな雰囲気を感じた。
準備ができなかったこともあり、コラボグッズはもちろんのこと統一とのコラボの告知すら球場にはなかった。4月21日に台湾デーが控えているのにこの日にこのイベントを行ったのは十分な集客を見込めないために苦渋の決断だったのではないか。
昨年の同イベントではグッズがあったことでファンが統一を少しでも身近に感じることができたが今回はほぼそれがなかった。もし、このまま来年はやらないということになれば悲しいがオフに交流戦といった代替イベントを計画しているのならば、日台のライオンズファンは安心するだろう。
台湾・Lamigoモンキーズや代表チームが日本と試合をする機会が増えてきた今、私たち日本人ファンが1人でも台湾野球、台湾人選手について知る機会が必要だ。そうすれば実際に試合をする際の情報収集ができるだけではなく、実際に野球観戦観光もできる楽しみが増えるのだ。
海外の野球を観るためには必ず言葉の壁が立ちはだかる。これを壊すために日本球団がファンを巻き込んで相互理解イベントを開催するべきだ。西武には統一との友好関係継続はもちろんのこと野球を通じた日台友好の架け橋になる重要な役割を担うことができるはずだ。
国は違えど同じ「ライオンズ」を名乗る同士。コアなファンの中には韓国・サムソンライオンズとのコラボを希望している人もいるそうで昨日、野球殿堂博物館では「ライオンズデー」で行われ西武・統一・サムソンと3つのライオンズのユニフォームが展示されていたという。  
西武よりも野球殿堂博物館のほうがファンの声に応えているように感じて仕方がない。来年以降のイベントに期待だ。
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