【幸運】2020年-芽が出始めた世界の女子野球

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写真:ラオスの女子野球選手達(※1番左は男性選手)

自身が野球旅を始めたのは2015年からになる。海外野球に興味をもったきっかけは2005年のアジアシリーズからだが、初めて野球で海外に出たのは2014年に台湾で行われた「21Uワールドカップ」からになる。当初は韓国や台湾のプロ野球を見るための旅だった。

それから時間が経ち、ある日ふとアジア野球連盟のホームページを開いてみると24ヶ国に連盟や協会があり、野球があることを確認することができた。アジアシリーズをきっかけに日本以外でもアジアでプロ野球が存在していることを知ったその数年後、日本と同じ地域で色々な野球があるのだと喜びを感じたことをはっきり覚えている。

昨年は7の国と地域に足を運ぶ中で男子だけではなく、女子野球にも目を向けて指導者や選手と話をしていた。昨年1月に訪れたラオスはまさに女子野球チームができたての頃だった。当時、国際野球大会が行われていた会場の横で飲食販売をしながらも、時間が空いたときにはキャッチボールをしていた。

ラオスのスポーツといえば、サッカーをはじめ、バドミントンやセバタクローなどが思いつく。本格的に現地で野球が始まったのは2014年からということもあり、比較的新しいスポーツと言える。1人の女子選手になぜ、野球を始めたのかを聞くと「新しいスポーツで、発見の毎日が楽しいから」と話していた。

それから約10か月後にはマレーシア遠征を行い、親善試合も行っている。まだラオス女子野球が大きな国際大会に出る話はないが、近い未来に実現するだろう。

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写真:スリランカの女子野球選手達

7月に訪れたスリランカでも女子野球は行われており、主に軍隊に所属している人がプレーしているという。2018年4月には女子野球の国内大会が開催されるなど、人気が高まってきている印象だ。国内大会が行われた同年12月、日本から代表経験のある選手が野球教室を行うなど、日本との交流もしている。

実際に出会った彼女達は、この野球教室に参加しており「ぜひ、また日本の選手にスリランカに来てほしい。そして色々なことを教えてほしい」と話していた。その後、去年11月の女子野球アジアカップへの出場機会があったというが、ここはフィリピンが先に国際大会に出ることになった。まだ実際に彼女達の練習を見たことがないため、次の訪問時に期待したい。

現在、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)でポイントを持っているのは14の国と地域。まだランキング入りはしていないが、シンガポールやマレーシア、フランスなど世界各地で女子野球の芽が出ている。今年9月にはメキシコでワールドカップも開催予定で波が来ているように感じる。これも良い流れであり、次に考えることは指導者の派遣や競技発展プログラムの構築だろう。

2020年1月の女子野球の大会はオーストラリアのメルボルンで行われるという。果たしてどのような大会になるのか楽しみだ。今年の野球旅はより女子野球の視察にも力を入れたい。

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写真:インドの女子野球選手とコーチ

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