Baeball5が2022年のユース五輪で実施されることが決まった。これを受けて1月9日、メディアによる競技紹介の記事が並んだ。過去に日本でも体験会が開催されているが、国内における認知度はまだまだ低いと言える。
外に出ると野球をしている子供たちを見る機会が減り、今やキャッチボールですら公園でできない状況にある中で、柔らかいボールを使った5人制の手打ち野球は競技に触れる入口として最適だ。正式なルールは把握していなくとも、日本には「三角ベース」という原型のような遊びがあった。そこからプレーの楽しさを知り、本格的な野球に移行していく流れだ。
今回、Baseball5がユース五輪競技になったことが話題になっているが、その前の大きな大会としてワールドカップを控えている。2020年12月、メキシコでの開催が予定されており、そのアジア予選が4月9日から12日にわたってマレーシアで行われる。
昨年11月、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の総会に行く機会があった。その中でBaseball5の活動報告や今後の取り組みについての話し合いがされており、これまでに69ヶ国でイベントやコーチングプログラムが実施されたことを確認。アジア予選開催の話になったときには、議長を務めていた女性が「マレーシアは美しい国です」と開催地アピールをしていた。後に調べてみると、その女性の出身国であり、WBSCの事務総長を務めていた。
現在WBSCが発表している予選の内容によると、アジアBaseball5委員会に属する国々が参加できるようにして、予選優勝国にワールドカップ出場権が与えられるという仕組みだそうだ。しかし、予選まであと約3ヶ月となった今、日本の出場があるのか否かの発表もされていない。メンバーの中に日本がいないことは考えにくいため、今後がどのように発表されるのか気になるところだ。