2019年はインド人選手の躍進と今後の発展を期待する年になった。振り返るとMLBがニューデリーにオフィスを構え、正式に市場として野球普及と育成に乗り出した。7月の西アジアカップでは男子は大会3位、11月の女子野球アジアカップでは大会7位も、日が経つごとに選手個々の成長がみられた。
そして2020年はBaseball5の分野にも進出している。先日、同競技が2022年にセネガルで開催予定のユース五輪で実施されることになった。これを受けてインドでは児童600人がBaseball5を体験した。去る1月5日から9日にかけて行われていたソフトボール大会と同時に体験会と親善試合をしたという。
これまでに世界約70ヶ国でBaseball5の普及活動を行った。そして今年4月にはマレーシアでアジアカップ、12月にメキシコでワールドカップが予定されており、これまでの成果を世界にアピールできる。年齢無制限の大会と同時にU15の大会も開催されるため、子供たちにとっても国際大会に出場することができるため、今回参加した600人にも大舞台を経験する機会となるだろう。
野球やソフトボール、そしてBaseball5と世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が普及を進める競技にインドは積極的に参加している。国の人口が多い分、人財も多く成長が期待できる。Baseball5はグラブやバットは使わない分、野球やソフトの動きを理解していれば、競技に入りやすい。インドではクリケットの基礎がある分、技術を流用できるのではないか。2020年もインドの動きが楽しみだ。