2020年は東京五輪がある。野球競技は6ヶ国が参加予定で現時点で出場が決まっているのはホスト国の日本をはじめ、イスラエル、韓国、メキシコの4ヶ国だ。残りの2枠はアメリカ大陸予選と最終予選で決まる。アメリカ大陸予選は3月、最終予選は台湾で4月に開催予定だ。
最終予選は6ヶ国で最後の1枠を争うことになる。この大会に出るのは昨年10月のアジア選手権で優勝した台湾と3位になった中国、欧州予選で2位だったオランダ、そしてオーストラリアだ。残りはアメリカ予選で2、3位になった2ヶ国が参加となる。
写真:2020年東京五輪最終予選の組み合わせ(※2019年11月時点)
開催地となる台湾はこの最終予選に向けて燃えている。プレミア12で本戦出場を逃したものの、アジア選手権で優勝を飾ったことで最終予選に駒を進めた。チームを率いるのは昨年までLamigoモンキーズの監督を務め、今年から富邦ガーディアンズの指揮官となった洪一中監督。現役時代は捕手として活躍し、監督になってからはLamigoの黄金時代を築くなど、台湾では有名監督の1人だ。
五輪出場が懸かっていることだけあって、台湾内外から選手を集めて世界の強豪を撃破しようと意気揚々だ。発表された今後の動きとしては、来たる3月1日に45人から60人ほどの候補選手を選出し、最終予選開幕の10日前に最終メンバーの24人を発表するという。
海外組に目を向けてみるとチェン・ウェインや郭俊麟といった日本球界経験者や王維中といったメジャー経験者など力ある投手たちが現在、FA中で所属先が決まっていない。この先、新たな契約を結ぶ可能性もあるが、彼が出場となれば、台湾にとって心強いメンバーになるだけではなく、ファンにとっても楽しみなチームを見ることができるだろう。