【期待】2020年-いつかは女子野球でも頂上決戦で日韓戦を

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写真:2019年女子野球アジアカップでの韓国女子野球代表

国際野球界において、日本のライバルの1つとして数えられるのが韓国だ。男子では五輪やWBC、プレミア12など数多くの国際大会で対戦してきた。その一方で女子野球の世界でも日韓戦が存在する。ただし、男子野球のときのようなライバル心むき出しなピリピリとした感じではない。

先日、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から発表された女子野球世界ランキングにおいて、韓国は前回の8位から1ランクアップの7位となった。ランキングこそ上がったが、昨年11月に中国で開催された女子野球アジアカップでは、国際大会デビューとなったフィリピンに大逆転負けするなど、不完全燃焼でW杯出場権を逃してしまった。

最近の日本では少しずつではあるものの、学童・中学・高校・大学などカテゴリー別の女子チームが増えてきているが、韓国では社会人チームのみ。ちなみに中学3年生にして100キロ超のボールを投げ、本塁打も打てるという二刀流選手がテレビやYou tubeなどで特集されたことがあった。彼女の名前はキム・ミンソさんという。その後、実力を認められ、アメリカ女子野球の大会に招待された。

話を韓国女子社会人チームに戻そう。現地の女子野球を統括しているのが韓国女子野球連盟。そのホームページをみると、ソウルや釜山など各地に点在しており、その数は約40チーム。選手は20代から40代まで色々な年代層が混じって野球をしている。

肝心の試合機会は、韓国国内で定期的に女子野球の大会が開催されているおかげで実践経験は養うことができている。しかし、昨年のスコアをみると32-5や24-4など一方的な試合が多く、レベルが高いとはいえない。代表チームは全国からの選抜となる。先述した女子野球アジアカップでは、序盤こそ先制するが、中盤になると選手の集中力が切り始め、それまで処理できていた打球ができなくなるなど、ミスが重なり、逆転負けというパターンを繰り返した。最終的に大会5位に終わり、今年9月にメキシコで行われる女子野球W杯には出場できなくなった。

この大会当時、韓国代表の捕手に話を聞いたときには「今は韓国に社会人チームしかないので、学生野球チームをつくることが次のステップです」と話していた。韓国でも日本のように少しずつではあるが、選手やチームが増えてきている。最近では「LGカップ」という国際大会を主催して、日本をはじめ、周辺国との交流も行っている。

韓国もベイビーステップで前進中だ。いつかは男子野球のような頂上決戦での日韓戦が見てみたい。

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