2020年はWBC予選をはじめ、東京五輪、女子野球W杯と大きな大会が目白押しだ。多くの国際大会の中で注目の1つなのが5人制野球「Baseball5」。約3年前から始まった同競技は、今年4月にアジアカップ、同12月にはW杯の開催が予定されている。
1月23日早朝、Baseball5を統括する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がW杯に出場できる地域別の出場枠を発表した。上の写真のようにアジア、アメリカ大陸からは「3」、欧州、アフリカ大陸から「2」、オセアニアが「1」、そしてホスト国枠であるメキシコを含めた計12ヶ国が参加予定となる。
W杯に向けて先陣を切るのは欧州から。2月28日から3月1日にかけてリトアニアで欧州選手権が行われ、上位2ヶ国がメキシコ行きの切符を得ることになる。既に発表されている情報によると、次はアジアだ。日程は4月9日から12日までマレーシアで開催予定だ。このアジアカップで上位3ヶ国に入れば、同じくメキシコに行くことができる。
先日、女子野球イベントのために静岡を訪れたとき、お世話になっている方からBaseball5についても聞いてみたところ、近日中にはアジアカップへの出場要項を発表するという。本番まで既に3ヶ月を切っているため、代表選考や練習時間を考えたとき、意外と時間がない。この競技が2022年のユース五輪競技に決まった際には多くの問い合わせがあったそうだ。
約3年前に誕生したBaseball5。日本でも注目されつつあることは、とても嬉しく思う。チームをつくるには男女混合で計8人を揃えることが必要だ。実際の試合をするときは5人中、男女2人ずつ入っていることが条件だという。野球経験を問わず、グラブやバットを使わない「手打ち野球」は誰とでも楽しむことができる。まずは予選出場の要項が出るのを待とう。