世界中ではコロナウィルスの動きが止まらない。それでもタイで、患者にインフルエンザとエイズウイルス(HIV)の治療に使われる抗ウイルス剤を混合して投与したところ、症状の改善が見られたという。これをきっかけに流行が収まることを期待したい。
今の状況が収まらないと野球の国際大会開催にも影響がある。既に中国国内でU12の大会、香港で女子野球フェニックスカップの延期が決定している。そして、台湾でも2月12日から開催予定だった少年野球の大会も同じく延期となった。
台湾といえば来たる4月1日から始まる東京五輪最終予選の会場となっていることもあって、現地の野球関係者がどのような判断を下すのか注目される。同予選には昨年10月のアジア選手権で3位となり、予選に挑む中国が出場予定。台湾からの情報によれば中国代表はウィルスの影響で練習ができていないという。
現在の台湾ではウィルス拡散を防ぐために武漢や広東、温州出身者の中国人らの来台を禁止しており、最近の渡航歴によっては14日間の隔離が必要となっているようだ。14日間の隔離となれば中国代表の選手たちもこれに該当してしまう。この状態で中国代表を最終予選に呼ぶことができるのか。台湾では慎重な議論が進められている。
安全性を考えれば今すぐにでも対策を発表したいところだが、最終予選開催にはまだ時間があるため、ひとまず2月下旬までウィルスの様子を見るようだ。約1ヶ月後に良い方向に進んでいるのならば、選手を受け入れ、その逆ならばまた別の話し合いが必要となる。
まずはどちらの方向に向くのか、日々の動向から目が離せない。