写真:Baseball5W杯に向けた地域別の出場国枠
(出典:WBSC)
2月5日、Baseball5アジアカップに向けた日本代表選考についての知らせがあった。大会の種類はユースカテゴリーと18歳以上なら誰でも出場可能なオープンカテゴリーの計2種類。代表選手に選ばれるためには手打ちで打球を打ち分けたり、ライナー性の打球を素手で捕球し、素早い送球をしなければならない。誰でも代表になれる機会があるといえど結構、ハードだ。
確かにハードだが、もう本番まで時間がないため、練習あるのみだ。時間がないといえば、欧州組も同じこと。なぜなら欧州での予選は2月28日から始まる予定になっている。参加するのはベルギー、ブルガリア、チェコ、エストニア、フランス、イスラエル、リトアニア、ラトビア、オランダ、ルーマニア、ロシア、スイスの計12ヶ国。これらを2グループに分け、それぞれのトップ通過国が12月のW杯に駒を進める。
よく情報が入ってくるのはフランスやオランダ、チェコだ。ちなみにフランスでは既にBaseball5のU18代表監督を決定したという。もちろん、本番まで時間がないこともあるのだが、行動が早い。また、チェコでも既に代表選手を決めて練習を始めた。
去る2月1日に練習を行ったチェコ代表。この日はルール確認や各選手のフォーメーション確認を行った。選手の経歴をみてみると、ガチの野球・ソフトボール経験者もいれば中にはサッカー関係者もいる。また、代表者会議の中では野球・ソフト経験からどのように選手が動けばよいのか、同時にチームに2名の女性が必要なために彼女らのポジショニングをどうするかなど、細かい動きと対策が練られたという。
こうした欧州組の動きを知るとかなり焦りを感じてしまう。日本は募集要項が出たばかり。現状はまだ競技普及が必要な段階で、いきなり日本代表となると夢がある分、準備にかなりの時間を要することになるだろう。自身は楽しみな反面、日本の準備不足を懸念している。
実際にアジアカップ出場を考えている人はぜひ、SNSで「Baseball5」と検索し、他国の選手がどのように練習、試合を行っているのかを見てほしい。欧州で力を入れているのは上記の国々。他国でいえば、チュニジアだろうか。時間がないことを考えたら他国から学ぶことが手っ取り早い方法だ。興味がある人はぜひ。
初めての人はまずはルールを覚えるところから。
映像:Baseball5のルール説明(英語)