写真:女子野球アメリカ代表を率いるベロニカ・アルバレス監督(写真左)
(出典:WBSC)
今年9月、メキシコ・モンテレイで開催予定の女子野球W杯。大会6連覇中のマドンナジャパンはさらなる連勝記録と7連覇を目指してこれから動き出す。現状では指揮官や選手も決まっておらず、他国の競技力向上支援に力を入れている。これは男女関係なく、短期間の練習でもチームとして機能できることが日本の強みだと思っている。
その日本のライバルになるであろうアメリカ代表は、W杯に向けて監督を決めた。2019年の全米女子野球選手権でチームを全勝優勝に導いたベロニカ・アルバレス氏がトップチームの指揮を執ることになった。現在36歳のアルバレス監督は、5歳から野球を始めるとその翌年にはリトルリーグでプレーした。また、野球と同時にソフトボール選手としても活動。これまでの女子野球W杯では2008、2010、2012年と3大会連続で捕手として出場し、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得している。その後、2015年のパンアメリカン大会では優勝も経験した。
現在は消防士兼救命救急士として働くアルバレス監督。仕事をしながらも後進の指導を続けており、前述の全米女子野球選手権では頂点に立った。この実績を買われて今度はトップチームの監督としてW杯優勝を目指す。監督と同時にアメリカ代表は選手選考プロセスも発表し、最初に7月3日から3日間で40人に候補選手を絞り込み、その翌日からの最終選考を経て最終20人が決まることになる。つまり、7月10日前後には全貌が明らかになる。
最新の女子野球世界ランキングではアメリカは5位。1位の日本とはポイントの面だけで言えば約1000ポイント差があるものの、選手の実力とはまた別だ。こうしてライバル国の動向がわかるとマドンナジャパンもゆっくりはしていられない。1日でも早い始動が必要だ。W杯7連覇は日本にしかできないことであり、これを達成するために万全な対策をしていきたい。