今年も毎年恒例行事である千葉ロッテマリーンズと台湾球団との交流戦が始まった。これまではラミゴモンキーズという名前だったが、昨年12月から楽天モンキーズに名前が変わった。これに伴い、監督やコーチなど首脳陣は変わったが、本拠地球場はもちろん、選手やチアリーダーはほぼ変わらない。
これまでのラミゴモンキーズは数多くのユニフォームを製作してファンを楽しませてきた。また、この時期は選手のあだ名を背ネームにするなど面白い試みもしている。チーム名が代わってもこのあだ名ユニフォームは継続された。
さて、肝心の試合だが既に報じられているように楽天モンキーズが4-20で大敗。打線は2桁14安打を記録したが、相手にその上をゆく24安打を許してしまった。野手は昨年、1番打者として活躍した陳晨威(チェン・チェンウェイ)や首位打者になった林立(リン・リー)、打線の中心を担う林泓育(リン・ホンユー)など1軍選手を揃えたが、一方で投手は2年目の翁瑋均(ウェン・ウェイジュン)など期待の選手がことごとく打たれて、終わってみれば投手6人で20失点となった。
これまでモンキーズがロッテと交流戦を行い、試合前の時点で通算5勝11敗の成績。そして今日の戦績を加えると12敗目であり、現在実に6連敗中だ。今年の台湾プロ野球の開幕日は3月14日で時間はまだあるものの、投手陣に多くの課題が残る。昨年の同試合では22失点の完封負けを喫しており、ロッテという名の大きな壁を乗り越えることができない。交流戦といえど、大敗が続くとプロとしての実力に疑問符が付いてしまう。
もちろん、この春季キャンプは課題を見つけて改善し、さらなるレベルアップをする時期。ぜひ、明日の試合で楽天モンキーズの奮闘に期待したい。と思っていたが、明日の先発予定だった黃子鵬(フアン・ジーパン)が体調不良のために出場を回避し、彼の代わりに江國謙(ジャン・クォチェン)の先発が発表された。江は最速148キロを誇る右腕で昨年1軍初出場、リリーフとして7試合に登板して勝敗なし、防御率6.94の成績だ。