写真:カナダの女子野球選手
(出典:Baseball Canada)
先日、埼玉西武ライオンズレディースへの入団が決まった里綾実投手や出口彩香内野手、そして志村亜貴子外野手の3人はフランスで女子野球教室を行っていた。今年9月、メキシコで開催されるW杯ではライバル同士ではあるものの、共に競技発展を目指して協力している。
このように他国の選手との交流により選手個々の能力が一気に伸びる可能性もある。この取り組みはフランス以外でも行われている。カナダの13歳から18歳までの選手がキューバに足を運び、野球と文化体験するイベントがある。このプログラムは11年前から開催されているという。
この時期のカナダは寒いところが多く、なかなか野球が満足にできない。この状況を打破する目的もあって温かい気候が続くキューバに遠征することになった。今回は32人の選手と同時にカナダ女子野球代表を率いるアンドレ・ラシャン監督も動向している。以前、アンドレ監督はフランス代表監督も務めた経験もあり、世界の女子野球の中では有名監督の1人だ。
プログラムについてアンドレ監督は「質の高い選手と共に時間を過ごすことで、野球選手として選手自身をテストするだけではなく、この場所で得るスキルと人生経験は今後のためになる」と実施の意図について話す。昼はキューバの選手達とともに練習や試合、夜は文化体験を行う。
約1週間の海外体験。同プログラムを経験した選手の中から9月のW杯はもちろん、将来的に代表チームを担う選手が出てくることを期待したい。ぜひ、日本でも国際大会への参加以外にも海外で試合や交流ができる機会があるとさらに野球発展に繋がるのではないだろうか。